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無能(hyside) ページ3

先輩が消えたらしい。


あの、おちゃらけてた、あの、苦しそうな、先輩が、どこかへ。

俺は、先輩のつらさを理解しているつもりだった。
でも、実際は違ったらしい。
先輩は、消えた。


ぼーっとしながら、国語の自習の時間を気ままに過ごす


はずだった。

「ニャ〜ン」


何処からかそう鳴き声が聞こえた。
猫の。


「っは??」
先生「速人!」
「あ、はい……」
クラスメート「ククッwwwwあの“無能”まぁたやってるぜ?wwww(ヒソヒソ)」
クラスメート「うわ、やばぁwwww(ひそひそ)」

こんなことにも慣れた。
はぁあ、
この作者の気持ちを考えよ
って問題、なんなんだよ……
んなもん事前に聞けや……
とか、そう思っても虚しいだけなので、
俺はいつも通り適当に答えを書く。



「……。先輩……(ボソッ)」

俺は、ずっっと無能でいるので、貴方は有能でいて。俺のせいで無能なんかにならないでね。

放課後(hyside)→←路地裏でトリップ(riside)



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作者名:夢桜リーダーの漆黒です | 作成日時:2023年3月1日 20時

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