あなたの世界を守るため #3 (ページ41)

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「だいじょーぶ？」

「うん、、ありがとね」

「午後のやつ激しそうだけど、大丈夫？」

「任務は大丈夫」

松田と七五三掛が戻ってから、揃って朝食をとる。案の定宮近と松倉は、小さな小鉢のヨーグルトも完食できなかったが、残りはそれぞれ中村と松田が代わりに皿を開けた。

「ちゃかと松倉、今日も暑いから、それじゃバテちゃうよ。まずは10時までに1本頑張って」

おとなしくエンシュアを受け取って、蓋を開けた。

「点滴ももう少し頑張ってね」

「なんじ、まで」

「うーん、ミーティング終わるまでかな」

「わかった、、」

松倉はなんとか10時までに1本飲み切ることができたが、宮近は半分も進めることができなかった。

「しず、だめだ、、飲めなかった、」

「そっかそっか。大丈夫だよ。ただね、時間かかっていいから、少しづつ飲んでね」

「ん、、ごめんなさい、」

「大丈夫。しんどいの分かってるからね。横になる？」

「どーしよ、、なんかね、眠いんだ、」

「薬飲んで、寝ちゃってもいいんじゃない？」

「んー、、」

そう言いながらも横になる宮近を、中村が心配そうに見つめる。宮近は、不眠症の影響か、体調が悪い時に眠くて寝たいと言っている時は決まって睡眠麻痺を起こす。身体は寝ているのに脳は起きていて、怖い夢を見るようでそのあとはひどく不安定になってしまう。そのことを吉澤も知っているので薬を飲ませようとするが、宮近は任務があるからといって、頑なにそれを拒んだ。

「ねむい、」

「まつく、まつくは元太とこっちきて？今日のルート先に説明していい？」

宮近の夢をもらってしまわないように、七五三掛が松倉を側から離して、別のことに集中させる。その代わりに、中村が宮近の足元に座った。

「海斗、薬飲みなよ」

「だめだよ、、起きられなくなる、」

そう話しながらも身体は睡眠を選んで、宮近は引き摺られるように眠りに落ちた。

「寝ちゃったー」

「寝るのはいいんだけど、、心配だね」

「最近なかったから、堪えそう」

「そうだねー。カウンセリングは明後日か、ちょっと日程調整しようかな」

ちょっと離れるね、と言って吉澤がダイニングに戻る。松田と松倉は真剣にルートの確認をしていた。