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逃がすと思った?【枢木睦月】※人によっては注意 ページ44

オンライン、終わっちゃいますね。
オンラインの彼とのお別れ?の話を書きます。

明日、私の大好きなゲームはメンテがある。それが明ければもうそのゲームに更新はなくなる。
すこし……いや、とても、かなり悲しいけれど、オフラインという形で残ってくれるのはとても有難かった。

「睦月くん……今までありがとね。」

画面の中にいる最愛の彼に語りかける。

『プロデューサーは、何でプロデューサーになったの?』

当然、返事は返ってくるはずもない。彼は定型文をただ発しただけだった。
まだ違う形で会えるけど、それでもやっぱり苦しい。自然と涙が零れてくる。

「睦月くん……睦月くん、悲しいよ。会いたいよ……」

私はそのまま泣きじゃくり、泣き疲れて寝てしまった。

『……可愛い寝顔。大丈夫だよ、プロデューサー……俺はずうっとそばにいるからね……』


学校が終わって、アイチュウを開く。もちろんオフラインだけど……何やら、様子が違った。
ホームで睦月くんのボイスを垂れ流していると、聞き覚えのないセリフが流れてきた。

『……プロデューサー、寂しい?』
「え……!?」
『寂しいよね。俺がそばにいてあげる。ずっとね。』

『ほら、こっちに来てよ。いつもみたいにギュッてしてあげる。』

腕を引かれ、体が傾く感覚。私の体はガクンとスマートフォンの方に引き寄せられた。

「や、やめて……!」
『どうして?こっちには俺も皐月もいるよ?』
「いや……!」
『……なんで。昨日あれだけ俺の名前を愛おしそうに呼んでくれてたのに。』

腕が、肩が。入るはずもない画面の中に飲み込まれていく。

『おいで、プロデューサー。俺たちとずうっと一緒にいよう?』

頭が画面に飲み込まれたところで、私の意識はなくなった。

目が覚めると、そこはゲームでよく見た景色だった。
絵の具が所々にはねた白い壁に、木の植えられた広い中庭。ピカピカに掃除された綺麗な校舎が目に入る。
そして……隣に座って私の手を繋ぐその人も。手の温かさも何もかも伝わってくる。これが現実なのだと嫌でもわからさせられる。

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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは!性癖に刺さったようで嬉しいです!自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします!リクエスト承知致しました!近日中に確実にアップ致しますね! (2019年10月2日 22時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです!その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年8月29日 0時

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