押しかけダーリン【枢木睦月】 ページ42
睦月くん18歳です。
私は一人暮らしだ。家から遠い学校に行くにあたって、できるだけ学校に行くのが楽な位置に住みたかった。親に頼み込んで一人暮らしを始め、家賃を半分持ってもらって残り半分はバイト代で賄っていた。幼なじみと離れるのはそこそこ辛かったけどあの2人は2人でやって行けるんじゃないかな、と思ったりもした。いざ行く時にめっちゃ泣きつかれたけど。
ああ、今日も帰ってご飯作らなきゃなぁ、コンビニじゃダメかなぁと思いながらも鍵を捻る。……開いている。何故……?合鍵を持ってるのはお母さんだけだし、お母さんは来る時には必ず連絡をよこすから絶対に違う。
恐る恐るドアを開けると食事の匂いがする。具体的には、そう……肉じゃがとか、あの辺の和食の匂い。というか私の家に上がり込んで料理作ってるのは一体誰だ。そう思ってリビングのドアを開けると誰かが食卓のところに座っている。
「……あ、A。おかえり、遅かったね?」
「……は?」
緩くパーマがかかった青色のメッシュを揺らした赤フチ眼鏡の美青年。……待って、私この子知らない。
「あ、あのどちら様で……?」
「え……?忘れたの、A……?睦月だよ?枢木睦月……」
「は、え!?睦月くん!?」
私の記憶の中の睦月くんはメッシュなんてなかったしむしろパーマすらなかったしなんならメガネもかけてなかった。見た目が変わりすぎて動揺している。
「Aってば……俺の事忘れるなんて酷いよぉ……俺ずっとAのこと忘れてなかったのに……」
「ご、ごめんって!見た目変わりすぎててわかんなかったの!」
「そこは愛の力でどうにかしてよ〜!」
愛の力ってなんだ。それは横に置いておくとして、私の目は食卓の上に並んだほかほかのご飯たちに向いた。……料理の腕は相変わらずプロ並みだ。
「これ全部睦月くん1人で?」
「うん!一緒に食べよ……?」
「う、うん……いや、いいんだけどさ、この時間から家に帰ったらまずくない……?時間とか……」
現時刻は八時過ぎ。食べてたら九時は過ぎる。さすがにその時間になって家に返すのはいくら睦月くんが男の子だとはいえ心配だ。
「んーん、大丈夫!着替え持ってきたし、なんなら今日からここで暮らすから〜」
「……は?え、今なんて」
「あ、安心してね。家賃はちゃんと半分こで払うし、料理や洗濯とかもちゃんとお手伝いするから!」
「話聞いてってば」
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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは!性癖に刺さったようで嬉しいです!自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします!リクエスト承知致しました!近日中に確実にアップ致しますね! (2019年10月2日 22時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです!その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年8月29日 0時