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しあわせを、きみのとなりで。【枢木睦月】 ページ32

1月1日。世間はお正月で浮かれてる。けど、私にはそれよりも大きなことがあった。私の大切な人の誕生日。
偶然、本当に偶然その日はオフだったらしい。本当ならお正月にオフなんてないけど正月のライブ特番が出演者の都合で2日にスケジューリングされたので1日は本当にオフになってしまったそう。
なので、朝起きたら睦月くんがいる。

「あけましておめでとう、A。」
「おめでとう、睦月くん。あと、誕生日もおめでとう。」

おめでとう、という台詞に睦月くんは嬉しそうに少し笑った。少しあどけなさが残る顔は歳を重ねても変わることがなさそうだった。
パタパタと駆け寄ってきてぎゅっと抱きしめられる。

「わ……もう、睦月くんってば……」
「んふふ……ねぇ、A。俺へのプレゼントはA?期待してもいい?」
「う……ま、まあ……誕生日だし……」

いつも自分のしたいことを通そうとする時に出す甘えたような声。その声に私が弱いことを知ってか知らずか睦月くんはその声をよく使う。私が首を縦に振ったことを確認すると、睦月くんは嬉しそうに私をソファのところまで引っ張って行った。

「……えっと、そこに座れってこと?」
「……嫌?」
「……い、嫌じゃないけど……分かったから、その声は……」

またしてもその声。今日は甘えんぼモードみたい。でも、蓋を開けてみたらいつもと少し違った。
いつもなら私が頭を撫でてあげたり膝枕をしてあげたりするんだけど、今日は逆に私が睦月くんの膝に座るなり頭を撫でられた。

「今日は撫でる側なんだ。」
「うん、Aをプレゼントに貰ったから……だから、今日は俺がいーっぱい甘やかしてあげようって思って。」
「え、それ普通は逆じゃない?私が睦月くんを……うわっ!?」

私が言葉を続けようとすると、睦月くんはむぎゅっと私を強く抱き締めた。いきなりのことで目を白黒させていると、睦月くんは小さい声で呟いた。

「……A、最近頑張りすぎだから。俺がいない間に掃除とか料理とかやってくれたの、Aでしょ?」
「……うん。」
「本当は俺がもっと手伝ってあげればよかったのに……ごめんね?お仕事忙しくて。」

だから、今日はAを独り占めするの。で、俺がめいっぱい面倒見てあげる。と、睦月くん。……正直、いつも面倒を見る側の私からすると慣れなくてむず痒かったけれど、一年に一度の彼のお願いを聞き入れてあげることにした。

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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは!性癖に刺さったようで嬉しいです!自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします!リクエスト承知致しました!近日中に確実にアップ致しますね! (2019年10月2日 22時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです!その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年8月29日 0時

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