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俺だけを【枢木睦月】(微ヤンデレ?) ページ4

最近、睦月くんが少しおかしい。わたしが他のユニットのところに話を聞きに行ったり、マネージャーの皆さんに用事を伝えに行く時も一緒についてくる。

ましろさん曰く「威嚇してる猫みたい」らしいが、ほぼいつも後ろから抱きつかれている感じなので睦月くんの顔は見えないので真偽は不明。でも、着いてきてくれるのはちょっと可愛いかもとすら思えてくる。

そしてそんな日が続いていたある日のことだった。

「睦月くん……寝ちゃった。」

練習室でいつものように一緒にいたのだけれど、隣を見るとすやすやと寝息を立てている睦月くんの姿が。私は今からUJさんに次のAlchemistのライブの演出についての資料を届けに行かなければならなかった。いつもついてくる睦月くんなので、置いていったら拗ねてしまわないか心配だ。

「……すぐに帰ってくるからね。」

後ろ髪を引かれる思いで練習室をあとにした。


「思ったより遅くなっちゃった……!」

かなりの早足で歩く。話が思ったよりも長引き、予定していた10分を大幅に上回る1時間もかかってしまった。
さすがに睦月くんも怒ってるかな、と思って練習室のドアを開ける。

その瞬間、私は誰かに腕を引かれた。……睦月くんだった。

「……どこに、行ってたの?」
「ゆ、UJさんのところ……」
「どうして?」
「次のライブの……」
「違う。俺が聞きたいのはそっちじゃない。」

睦月くんの目が別人のように暗い。両頬を包み込むようにして上を向かせられる。

「どうして、俺に内緒で俺以外の人と話してたの?」
「内緒って……睦月くんはいつも着いてきてくれるけど寝てるのを起こすのはちょっと可哀想かなって思ったから……」
「だめ。俺がいない所で絶対に俺以外の人と話しちゃだめ。わかった?」
「……うん。」

有無を言わさぬような声色で睦月くんはそう告げた。私が頷くと満足そうに笑い、私を強い力で抱きしめた。

「本当は俺だけって言いたいんだよ?俺以外を見る目はいらない、俺以外の声を聞かないでって……でもいきなりそんなこと言ったらAは嫌でしょ?」

「だから、Aの声は全部聞いてあげる。そうしたらAの声は俺のものだから。ずうっと隣にいたら、Aの視線は俺のものだから。」

強く強く抱きしめられる。縋るように、閉じ込めるように。その愛情に、声すらも出せなかった。
目を細めて、愛おしそうな顔。幸せそうなのに、瞳はどこまでも暗かった。

「A、A……だいすき。」

いたずらっ子のモーニングコール【枢木皐月】→←かわいい彼氏さん【枢木皐月】



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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは!性癖に刺さったようで嬉しいです!自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします!リクエスト承知致しました!近日中に確実にアップ致しますね! (2019年10月2日 22時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです!その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年8月29日 0時

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