つづきのつづき ページ29
「睦月くん睦月くん。」
「なーに?」
「寝なくて大丈夫なの?」
「うん。Aにいっぱいかわいがってもらうからねない。だから、いっぱいかわいがってよ。」
膝に座った状態で私の顔を覗き込んでくる。すべすべしたほっぺが目に入ってすごく触りたい衝動に駆られる。
か、可愛がって、って言うなら触っても……いいよね。
ほっぺを触ると想像通りふにふにで柔らかい。触っているあいだ、睦月くんはぎゅっと目を閉じていた。その動作もすごく可愛くて癒される。
「ほっぺばっかりさわらないで。もう。」
「えへへ……だって可愛いんだもん……よしよし……」
「ん……あたまなでるのはいいよ。きもちいから。もっとして?でも、かわいいばっかりいわないでよ。」
頭を撫でると満足げに笑った。やっぱりとっても可愛い。
そしてその後も睦月くんが戻ることはなく、一日が終わろうとしていた。
「今日は戻らないかな……」
「でも、おれはいっぱいかわいがってもらったからまんぞくしたかな。もどったらAのこともいーっぱいかわいいっていって、たくさんかわいがってあげるね。」
「……意味を詮索するのはやめておこうかな。」
「ふふ。……あ、ねえ、A。こっちむいて。」
睦月くんはくいくいと私の服の袖をつかみ、引っ張る。その方向を向くと、睦月くんは私の唇にちゅっと可愛らしいキスをした。その瞬間、ぽふんと音をたてて睦月くんは元に戻った。なんともおとぎ話じみた帰還に私も少し面食らってしまったけれど、目の前にいるのは少し服の乱れた、制服姿の16歳の枢木睦月くんだった。
「……戻ったね。」
「そうだね。……まだ、時間もあるし……さっき言った可愛がるの、してもいいよね?」
「……え、今ここで?」
「もちろん。いいでしょ?まあ、ダメって言われて止まる男じゃないけどね〜。」
……ああ、もしかして澪くんの頑張れってこのこと……つまり2人はグルで、澪くんは初めから睦月くんを小さくするつもりだったってこと……?
この後何があったとかは語るのは野暮だろうし小っ恥ずかしいので控えておきます。とりあえず言えることは睦月くんは策略家で用意周到な男の子だった、ということです。
「あ、睦月。Aも。上手くいった?」
「うん。とーってもうまくいったよ。」
「やっぱり……2人ともグルだったんだ……」
「えへへ、バレちゃった?」
「ほんっと、Aって騙されやすいね。」
「……ほんと、もう……。」
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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは!性癖に刺さったようで嬉しいです!自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします!リクエスト承知致しました!近日中に確実にアップ致しますね! (2019年10月2日 22時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです!その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年8月29日 0時