つづき ページ28
そこには睦月くんがいた。いつも通りのぽやっとした顔で私を見つめている。けれど目の前の彼にはメッシュがない。眼鏡もない。そして極めつけは……小さい。
「え……こ、これが澪くんの言ってた「可愛くなる黒魔術」……？」
「？A、どうしたの？」
とことこと私のところまで歩いてくる睦月くん。か、可愛い……！すごく可愛い！
……じゃなかった！澪くんに睦月くんがどうすれば戻るか聞かないと……！
私は急いでケータイを取りだし、澪くんにLIMEする。
A澪くん、睦月くんはどうしたら元に戻る?
すると、すぐに既読がついた。そして30秒くらいしてこう返事が来た。
澪時間が経てば戻るよ。半日くらいで戻るんじゃない?あと、校長が今日のAの仕事は睦月の世話だって言ってたよ。頑張ってね。
な、なるほど……つまりそんなに心配するなってこと……？
画面とにらめっこしていると、睦月くんは私の足に突撃してくる。
「かまって」
「……いつも通りで安心した……中身はいつもの睦月くんなんだね。」
「うん。みためだけちいさくなっちゃったみたい。」
いつもより舌っ足らずな睦月くんのかわいい声にさっきからときめきっぱなしだ。いつもの少し大人びた睦月くんも好きだけれど、こうして少し幼い睦月くんもとても可愛い。
「かわいいなぁ……」
「むう。かわいいばっかり……おれだっておとこのこだよ？」
「ふふ、ごめんね？でもとっても可愛いんだもん。」
座り込んで、睦月くんをぎゅっと抱きしめる。子供体温の温かさがすごく伝わってくる。
「あったかいなぁ……」
「A、しあわせそう。ふふ、しあわせなんだ……うれしいな。」
「う……そうだった……中身はいつもの睦月くんなんだった……」
ふ、と顔にうかべた睦月くんの笑顔はいつものものと遜色ないくらいの少し色っぽい微笑みだった。目の細め方は大きいときと変わらず、それが可愛い顔と少しアンバランスだけど私には魅力的に映った。
「Aもかわいいよ？おれがAのなまえをよんだらうれしそうにしてくれるし、さっきおれのことをだきしめたときのかおもすっごくかわいかったよ。」
「や、やめて……ここぞとばかりに褒め殺さないで……」
「ふふ、やっぱりAのほうがかわいいね。」
小さい手に頭を撫でられる。どうしよう、これで今日明日過ごさなきゃダメって……心臓がいくつあっても足りないよ……！
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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは！性癖に刺さったようで嬉しいです！自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします！リクエスト承知致しました！近日中に確実にアップ致しますね！ (2019年10月2日 22時) (
レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです！その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます！！ (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年8月29日 0時
