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独占欲のその先は【枢木睦月】(微ヤンデレ?) ページ24

俺だけをの続きです。読んでない人は先にそっち読んでね

あれからというもの、睦月くんは片時もそばを離れなくなった。さすがに睦月くんが仕事やレッスンの時とか私が会議に出席しなければいけない時は我慢するようにと言っているけれど、それが終わると輪にかけてひどくなる。そして何より1番驚いたのは1人で私の家に来て一緒に住むと言い始めた時だ。

「皐月くんは?一緒じゃなくていいの?」
「……皐月……今は、Aと一緒にいたい。」
「そっか……うん、わかった。」

家でいる時はあの時のようにおかしいと感じる所はない。ご飯を作る時に並んで作ったり、テレビを一緒に見たり。終始和やかな雰囲気で一日が終わる。
問題は学校だ。基本、私はTwinkle Bellの2人と行動している。皐月くんにはそういうのは無いようだけど、それ以外、とりわけこの間の関係者であるUJさんとそしてその担当アイチュウのAlchemistに対してはかなり厳しい。少しでも視界に入ろうものならすぐに方向転換するし、会議で一緒になるとずっと会議室の前で待っている。
UJさんもAlchemistの皆も全く悪くないのに、少しとばっちりという感じがして罪悪感すら湧いてくる。

もちろん、時々眠ってしまうのも変わらず。けれどその頻度は目に見えて減少した。今まではところ構わず寝ていたにもかかわらず、私がいる時にしか眠らなくなった。しかも、私がどこかに行こうとするとすぐに起きてそれを止める。

「睦月くん、眠くないの?私今からちょっとお仕事に行ってくるけど、眠かったら寝てても……」
「Aがいなきゃ不安で眠れないよ。心配ならそばにいて。」
「……5分だけだからね。」

その言葉に、睦月くんは嬉しそうに目を細めた。私もだいぶ睦月くんに甘い気がする。そして……その顔はこの前の顔と同じだった。どういう意図でそんな顔をしてるんだろう。それは私にもわからなかった。

「Aの体温をこうして感じられるから、安心して眠れるんだよ?5分だけなんて言わないで、もっとそばにいてよ。」
「……そうやって私のことを好きでいてくれるのはもちろんとっても嬉しいけど……私もお仕事があるから、ちょっと無理なお願いかも……やっぱり5分だけかな。」
「……そっか。ねぇ、A。いつか、Aが俺のことを優先してくれる日は来る?俺がAに俺の全てをあげたとして、AはAの全てを俺にをくれるの?」

縋るような声。この声も前に聞いたあの声と同じだった。

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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは!性癖に刺さったようで嬉しいです!自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします!リクエスト承知致しました!近日中に確実にアップ致しますね! (2019年10月2日 22時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです!その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年8月29日 0時

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