不毛な攻防【枢木皐月】 ページ17
私と彼氏(正確に言えば彼氏の双子の兄も)は一緒に住んでる訳だが、今をときめくアイドルである彼氏は時々番組やらなんやらで帰宅時間がてっぺんを回りかける時がある。まさに今日がそれで、10時から始まる生放送に出るとかなんとか。16なのに大変だ。まあさすがにプロデューサーさんが家の前まで送ってくれるとの事なので安心はしているが、疲れて帰ってくる彼氏を労わってあげないといけない。
ご飯にラップをかけて冷蔵庫に入れる。お風呂に入って歯を磨いてころんとベッドに転がる。明るい皐月くんがいないと随分と静かで寂しい。
「早く帰ってこないかな……」
帰ってきたら帰ってきたでイタズラと称したセク……愛情表現が始まるのだが。じゃれ合いは楽しいのでまあ目を瞑っている。
早く皐月くんの元気な声が聞きたいなぁ……
目を閉じてゆったりと柔らかい布団に身を委ねていた。
微かに、扉の音がした……気がする。
しまった、寝ていた。自分でも驚くほど眠ってしまっていた。時計を見ると午前1時半。どうしよう、これ確実に皐月くん帰ってるよね……？
急いで起き上がろうとするが体を少し起こしたところで何かに引っ張られてベッドに逆戻りした。ぼふんと音をたててベッドに戻されたあと、ものすごく強い力で後ろから誰かに抱きしめられる。
「！？」
「……どこ行くんだよ。」
拗ねた声。皐月くんの声だ。やや熱い肌とふんわり香るシャンプーの香り。お風呂に入ってからここに来てるみたいだ。
「おかえり、皐月くん。」
「なーに呑気におかえりとか言ってくれちゃってんだよ。先に寝てたくせに。」
「……寝る気はなかったんだよ？」
「ふーん？」
これはかなり拗ねてる……！お腹の辺りに後ろから手を回し、かなり強い力でぎゅうぎゅうと抱きしめられる。
拗ねた皐月くんは説得するのにかなり難航する。ああ言えばこう言う、という言葉がふさわしいくらい。不機嫌なトーンで文句を垂れ流す。
「寝てると思ったら急にどっか行こうとするし……なんなんだよ、そんなにオレのこと嫌？」
「いや、起きたら後ろに皐月くんがいると思わなくて……下にいると思って……」
「Aは彼女なんだからそのくらい気づけよ！」
「そんな無茶な……！」
皐月くん、それは無茶振りというものだぞ……！彼女はそんなに察しのいい女じゃないぞ！
「ま、それなら少し責任とってもらうだけだし？」
「……は？」
ここから地獄が始まった……
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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは！性癖に刺さったようで嬉しいです！自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします！リクエスト承知致しました！近日中に確実にアップ致しますね！ (2019年10月2日 22時) (
レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです！その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます！！ (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年8月29日 0時
