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つづき ページ16

目を覚ますとそこは自室。隣で睦月くんがベッドに体を預ける形で眠っていた。
寝顔は変わらず可愛いもので、最近の狂気は微塵も感じとれなかった。私が頭を撫でようと手を伸ばすとパチッと目が開き、私と視線がかち合う。
睦月くんは伸ばした手を掴み、私の上に馬乗りになる。その表情はさっきと同じ悲しさや怒りなどの負の感情が幾重にも織り重なった暗い表情だった。

「ねぇ」
「っ……!な、何?睦月くん……」
「Aは誰のもの?」
「そ……それは……」
「誰の?」
「む、睦月くんの……」

睦月くんはほんの少しだけ口角を上げたかのように見えた。でもすぐに元に戻り、また口を開いた。

「じゃあなんで俺の許可もなく皐月に会ってたの?」
「それは、ちょっとした相談があって……」
「俺じゃダメなの?」
「睦月くんのことだったから……」
「俺の事なら尚更俺に聞けばよかったじゃん。どうして皐月に聞いたの?俺じゃ信用ならない?彼氏の俺より皐月の方が信用できるの?」

睦月くんの手にさらに力が入る。血が通わなくなる感覚。痛いのにそれすらも言い出せないくらいの怖さ。睦月くん、本当にどうしちゃったの?

「睦月く……っ!痛い、痛いよ!」
「俺はもっと痛かった。なんでAに1番に頼られるのは俺じゃないの?俺はAと会ってからなんでもAを1番にしてきたよ?俺はこんなにAのことが好きなのに、この思いは一方通行だって言いたいの?」
「そ、そんなことない!そんなことないよ……!睦月くん、本当にどうしちゃったの!?最近の睦月くん、なんかおかしいよ……!」

私は思っていたことを睦月くんにぶつけた。すると睦月くんは、突然笑い始めた。聞きなれた笑い声のはずなのに、真意が見えなくてとても怖い。

「ふふ……っ、あはは、なんでそんなに怯えてるの?……そうだなぁ、Aが最近俺がおかしくなったと思ってるならそれはAのせいだよ。俺はAを好きになってからずっと、ずーっと一緒に居たいって思うようになったの。ずっと抱きついていないと落ち着かないし、視界にAがいないと落ち着かない。」

睦月くんは私の手を取り、何度もキスをした。

「おかしいと思うなら、責任を取って死ぬまで一緒にいて?俺をおかしくしたのはA。そんなAは死ぬまで俺と一緒にいる義務があるんだから。」

ああ、私は睦月くんから逃れることは出来ないんだな。強引に交わされる誓いのキスは、私を彼という檻の奥深くに閉じ込めた。

不毛な攻防【枢木皐月】→←愛しているから【枢木睦月】(ヤンデレ、キャラ崩壊注意)



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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは!性癖に刺さったようで嬉しいです!自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします!リクエスト承知致しました!近日中に確実にアップ致しますね! (2019年10月2日 22時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです!その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年8月29日 0時

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