つづき ページ11
スポンジが焼き上がり、睦月と一緒にキッチンに向かう。焼き上がりは上々で、美味しそうな色に焼けている。
「結構慣れてるんだね。」
「時々作るからね。」
「家で一人で？」
「うん……だって」
「俺に手伝われると悔しいもんね？」
にこにこ、上機嫌に笑う睦月。やっぱり悔しい……！でも、睦月が料理上手なのは事実。やっぱり手伝ってもらおうかな。
「クリームは作ってあるから袋に移して絞るだけなんだけど……睦月、フルーツ切ってくれない？」
「任せて。……って、なんだかんだ俺に手伝って、って言うんだね。」
「手伝うって言ったの睦月でしょ。はい、手伝って。」
袋にクリームを移し替える。少しボウルに残ったが、とりあえずいっぱいになるまで入れて睦月の方を見ると、真剣な顔で作業をしていた。なんだかかっこいいかも。
そんなふうによそ見をしていたのがいけなかった。
少し不安定な場所にボウルを置いていたがために手が当たって、てこの要領でボウルが宙を舞う。ああ、嫌な予感……
「あっ……！？」
「A！」
立っていれば服が汚れる程度で済んだものを、咄嗟に屈んでしまったがばかりに頭からクリームを被ってしまった。おかげで身体中ベタベタだ。
「やっちゃった……」
「大丈夫？A……体洗ってくる？」
「うん……ごめんね、睦月……」
「いいよ、気にしないで。」
やっぱりなんだかんだ言って睦月は優しい。すぐに心配してくれるし、言葉掛けはいつも優しい。あまり長く席を外すわけにもいかないし早く洗って戻ってこようっと。
「……まって」
「へ、どうしたの、睦月。」
行こうとしたらきゅっと手首を掴まれた。なんなんだろ……？
「そんなに多くついてると取るの大変でしょ？俺がちょっととってあげる。」
「取る？ありがたいけど、それならティッシュはあっちだよ？」
「ティッシュなんていらないでしょ？顔、こっち。」
くいっと手首を引かれて睦月の腕にすっぽり収まってしまった。な、なにをする気なんだこの子は……！
「あ、あの〜？睦月さん？何をする気……」
「ふふ、はい、こっち向いて？」
向いて？なんて言っておきながらほぼ強制的に睦月の方を向かされる。
どんどん顔が近づいてきて……
ぺろり。柔らかい感覚が頬に触れた。
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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは！性癖に刺さったようで嬉しいです！自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします！リクエスト承知致しました！近日中に確実にアップ致しますね！ (2019年10月2日 22時) (
レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです！その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます！！ (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年8月29日 0時
