だめなの。【枢木睦月】 ページ2
長編夢主です。
エトワールに入学して早数ヶ月。いや、そろそろ1年が経とうかという今日はあまりにも晴天だ。そんな中中庭で資料を確認している私の膝に頭を預けている男の子は暖かい春の陽射しに照らされて気持ちよさそうに眠っている。……いや、今起きた。私が足を動かした時に起こしてしまった。
「むぅ……動かないでよ……」
「睦月くーん。起こしちゃったのは悪いと思ったけどさすがに長い間は疲れるよー。」
「えー……もう少し我慢してー。」
「そろそろ限界が近いから言ってるんだけどね……？」
「えへへ、Aの膝、暖かいし柔らかいから好きー。」
「またそんな事言って……」
ふにゃふにゃと笑う寝起きの顔はやっぱり可愛い。さっきまではあれほどうだうだ言っていたにも関わらず今はぱっちり目を開けて起き上がっている。
にこにこした顔で隣に座ってる睦月くんは、時折こちらを見てちょっかいをかけてくる。でも私は次のボイストレーニングのメニューを考えないといけないので残念ながらあまり相手できない。
「ねぇ、A？聞いてる？」
「聞いてるよ。どうしたの？」
「そういう時はだいたい聞いてないでしょ。」
「いや、本当に聞いてるからほっぺたつつくのやめて。」
「えへへ、ぷにぷにしてる〜」
「やめてよもう……」
やめてと言ってやめてくれる子ではないことは知っているからまあこれくらいのじゃれあいなら、と思って許す。なんだかんだ私も甘い。
「……ねぇ、本当に俺の話聞いてないよね」
「聞いてるってば……今日はやけに構ってちゃんだね。」
「……Aがそれに気を取られてるのが気に食わないの。俺と一緒にいるのに……」
「え……嫉妬？」
なんだろう、可愛い。やっぱり可愛いよ、睦月くん……言ったらいつもぷくぷく怒るけど……
「そうだよ。俺って意外と嫉妬深いのかも。……だからさ、それ、あとでもいいでしょ？」
「良くないから今やってる……！？」
睦月くんがいきなり資料をひったくり、その勢いで腕を掴んで顔をじっと見つめてきた。
「言ったよね？俺嫉妬してるんだよ？ダメ。Aは俺だけのものだから。俺と一緒にいる時はこんなの気にしなくていいの。わかった？」
「……うん、まあ、今日ぐらいは……」
「いつも」
「はいはい、わかったよ。じゃあ睦月くんといる時だけは仕事よりも睦月くんを優先しようかな。」
その言葉に、睦月くんは幸せそうな顔で笑った。
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時雨(プロフ) - おもちさん» おもちさんこんばんは！性癖に刺さったようで嬉しいです！自己満小説ですが今後ともぜひともよろしくお願いします！リクエスト承知致しました！近日中に確実にアップ致しますね！ (2019年10月2日 22時) (
レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 微ヤンデレ睦月びっくりするくらい性癖に刺さりました、、新米プロデューサーが夢女で星夜と休日に二人でお出かけに行くお話が見てみたいです！その時点では付き合ってないとより私得です。お時間がある時で結構ですので楽しみにしてます！！ (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3791096174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年8月29日 0時
