パン５８個 ページ8
さて、そんなこんなで始まった歓迎会という名の飲み会
大人連中が大声で生ビールを頼むなか、Aはおずおずとカル○スを頼んだ
アキラもグビグビとビールを飲みながら姫野の絡みを上手い具合に交わしている。
そんな光景を横目にメニューを見ているとアキが話しかけてきた
「なにか食べたいものがあったら遠慮なく頼んでいいからな」
『ありがとうございます、アキさんっ』
「Aちゃんこっちにある料理食べたいのあったら取りなー？」
『は、はい！』
「えっと、Aさん？
こっちのよければ見ますか？期間限定の甘味とか載ってますよ。」
『わ、ありがとうございます！ぜひっ』
「たくさん食べろよ」
「壁の方にもメニューありますよ」
「お金とか気にしなくていいんだからね？」
アキラの妹と言うこともあるが、普通に素直でめちゃくちゃ愛想がいいAを四課のメンバーは微笑ましく受け入れていた。
もう既に何人か後方保護者面だ
円の元へ向かいメニュー表を受け取るA。そこに写る甘味を見て目を輝かせていた
『お兄ちゃん、あとでこのパフェ頼んでいい？』
「好きなの頼め」
『うん！
あ、すみません、えっと...この煮玉子とおにぎり三種セットと...』
食べたいものを注文していき、待つ間いつの間にかアキが取ってくれたおつまみをつまんだ。
「おら！若いんだからもっと頼め！食え！！」
「ああクソ！読める漢字が少ねぇ！」
『あ、デンジ君、よければ一緒に見ようか？』
「お、あっ見る！！」
めちゃくちゃ下心丸出しのデンジだったがAはそんな事つゆ知らずいそいそとデンジの後ろへとしゃがみこんだ
「...(めっちゃいい匂いする)」
『どれが読めないの？』
「あ、っと、コレだ」
『これは”しょうがやき”』
「これは？」
『これは...』
肩や足が少し触れ、横から見えるAの横顔やメニュー表に這う指先が妙に脳裏に焼き付いた
話していることはなんてことないただの会話だが、デンジはなぜかめちゃくちゃドキドキしたと後に語る。
一通り教えるとAも席に戻ろうとスッと立ち上がる。しかしそのAの腕をデンジはほぼ無意識に掴み、小さな声で呟いた。
『ん？』
「...隣こいよ」
『...ふふ、ありがとう
でもやっぱり狭いと思うから、ごめんね。またあとでお話しよ』
「...ん」
デンジの隣りに座っていた男性は今の会話なんて聞いてない...
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柏餅 - まじで神すぎます！楽しみにしています!!! (11月25日 11時) (
レス) @page21 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
小吉0927(プロフ) - とても面白いです！応援してます！ (5月14日 19時) (レス) id: 22a83ef8de (このIDを非表示/違反報告)
時茶豆 - お話すごく素敵で大好きです！作品楽しみにしてます！！！ (2023年1月11日 21時) (レス) @page10 id: 4cf5162543 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - なにこの小説めっちゃ好き (2023年1月11日 20時) (レス) @page9 id: 6539e90d25 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - はあ…好きです……毎日パン作るので結婚してください… (2023年1月5日 18時) (レス) @page8 id: 375689edf5 (このIDを非表示/違反報告)
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