検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,233 hit

紅四葉 ページ5

二人の視線が、そこで初めて交わる



「『...』」








 








そしてまたもや同時に口を開いた




『...当たり』

「...当たりです」





 





クスッ、とふたりは顔を合わせた


 




***

 






 









 









 



 
『幻太郎はさ...昔から怖がりでよく泣いてたじゃん?

あいつが入院したときだって...まぁそれは私もだったけどさ






 

...私が中央区に行くって、そう決まったときも...幻太郎、すごい顔してたんだよ?』









 

「はて...わっちはそのようなこと記憶には...?」



 

 







『ほら、またそうやって嘘を...ま、いっか。

これで幻太郎の嘘が聞けるの最後かもだし...






 





 



 


...でも、幻太郎はよく嘘をついて嫌なことから逃げてる。
それで、なんでも一人で抱えて...ッ幻太郎のお兄ちゃんの事だって...』
 







「A」




 

 



 



Aが何かを悔やむように声を上げると、幻太郎はそれを止めるように優しくAを見つめた


 





「...大丈夫です。






だから、そんな顔するんじゃない」



 







『...あれ?今度は私がひどい顔してた?』






 



クックッと喉を鳴らすA




そんないつもの彼女を見て、幻太郎は本当にもう二度と会えなくなるのか...と、今一度疑った


 

紅五葉→←紅三葉



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:出来たらいいなぁ  
作成日時:2020年7月21日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。