人間と怪異と半怪異【参】

半怪異が128体 ページ32

あははっ



　 あはは！あははっ
あははっ!



　









　



　


『ん...』





　



子供の笑い声がそよ風とともに流れてくる


　





　

　








『ここは...』


　




Aはさきほどと同じ祠の前で目を覚ます...が、すこし違和感を感じる



　








　



『？...あれ、こんな像あったっけ...？』







　
祠の外側に出て辺りを見渡して、先程の二番の領域にはなかった稲荷像に目が行く



　









　



その時




「みんなー、こっちだぞー」



　





『！』


　




誰か来た







　




Aは急いで近くの灯籠に隠れる




　






　



　









「ヨーシみんな並べー」



　

来たのは子どもたちを連れた先程の写真の人だった。









『！(あの人が...ミサキさん)』







でももう亡くなったはずでは...？

　









でも実際に動いている...恐らく夢かなにかだとAは深く考えずにそう思うことにした。

　









　









　





それにしても...








『(優しそうなひとだなぁ...)』









ヤコが好きになる理由も分かるような、どことなく落ち着く雰囲気を持つ人だった



　



　





　



　



「ねえーどうしてここで撮んのー？


集合写真なら上の校舎でいーじゃん」





　




「ここ、女の子の霊が出るんだよ！あたしみたもんっ！」



　

　




「おれもー」




　





「何だよおまえビビってんのか？」





　









子どもたちはそこからもう少し言い合いをする



　


『くすっ...』





　



Aもつい笑みがこぼれてしまった

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