パン19個 ページ20
「それで、さっき”孤独の悪魔”は僕達悪魔からしても恐怖の対象だって言ったでしょ?
孤独の悪魔だけに限らず、ある一定数いるんだ。僕達が恐怖する存在の悪魔って。」
『...』
「根源的恐怖の名前を持つ悪魔...一度も死を経験していない悪魔達、まさに超越者...」
天使の悪魔の言葉を聞いてAは思わず身構える。
しかし心の奥では妙に落ち着いていた。なぜなのか、なぜこんなにも不思議な気持ちになるのだろうか。
そんな不思議な気分から意識を戻すとAは天使の悪魔に問いかけた。
『...その悪魔さんたちは、やっぱり地獄にいるんですか?』
「恐らくね。だって一度も死を経験してないんだから」
『...ん?現世にいるってことは...つまり孤独の悪魔さんも死は経験してるんじゃ...』
「そう。してると誰もが思ってた。
...でも”孤独の悪魔”は地獄と現世を行き来できる唯一の存在なんだ。
死を一度も経験したことがない悪魔...意思疎通ができる悪魔、できない悪魔関係なしに”孤独の悪魔”は全悪魔と魔人、そして人間の恐怖の対象になってる。
それはなぜか...簡単だよ。
人間は孤独を嫌う。...そしてそれは悪魔もだ。
死の悪魔しかり、地獄の悪魔しかり、自然の悪魔しかり...意思疎通できるできない関係なしに、彼らは【孤独】に恐怖する、居場所を欲する。...無意識でも。
少しでも、一瞬でも【孤独】だと感じたら”孤独の悪魔”を恐れてしまうのさ。」
天使の悪魔の言葉を聞いてAは思わず胸を掴む。
なぜだろう、なぜか鼓動がうるさい。なにも聞こえない。
『...あなたも、居場所が欲しかったの...?』
「え?」
『あ、ッ...その、天使の悪魔さんも居場所、と言うか...”孤独”を感じたことがあるんですか?』
「...ある、んだと思う。」
『え...?』
俯きながら自信なさげにこぼす天使の悪魔にAは首を傾げる。
『...分からない、ですか?』
「うん...でも恐怖の対象である事に違いはないから、思った瞬間はあったんだと思う。」
(もう既に色々と重いが)
これ以上は更に重くなりそうなのでAは急いで話題を変えることにした
***
死の悪魔とか自然の悪魔は捏造
いそう。
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夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 好きです。結婚してください。養うので (2023年1月10日 18時) (レス) @page43 id: 698aef88a4 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ - 多重婚じゃん (2023年1月3日 23時) (レス) @page43 id: 01ecb0b19e (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 尊すぎて死んだわ。責任とっていっぱい更新してください (2022年12月21日 0時) (レス) @page45 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
デンジ - 好きだ!!!!!!!!!! (2022年12月20日 18時) (レス) id: 4e0305d11f (このIDを非表示/違反報告)
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