忍者33 ページ35
「(こッ…この人が…)」
さすがウブ。
顔が真っ赤で分かりやすい((
お互いどうしたらいいのか分からず沈黙が続く。
そんな最初に沈黙を破ったのは…
『ッぁ、の…』
Aだ。
Aの声掛けに数馬は我に返る。
「!あッえ、っと…
その…」
が、まだAを前に上手く喋れない。
そんな数馬を見てAは、
『(な、何か言わなきゃ…!
じゃないと、この子を困ってるよねッ…!?)』
『えっと…迷惑、かけてッごめん、ね…』
AもAで接した事のない男の子との話し方が分からず、謝ってしまう。
口調も何時もよりどもっている。
「え!?あ、いえッ!僕の方こそ!!↑
その、全然迷惑じゃありません!!えと、なんて言うかッ…!!
あのッッ…!」
『!
…ふふっ』
数馬はもう自分でも何が何だか分からず、Aのたった一言の言葉にも上手く返せない。
あげく裏声になる始末。
しかしAは失礼と思いつつも、何だか新鮮で笑ってしまった。
とても、綺麗に。
「あッ…」
見事に顔が紅く染まる数馬。
そんな数馬に気づかずAはさっそく自己紹介を進める
『…私は、中元ッA…って言うの。
えと…君は、なんて言うの?』
少しこの空気に慣れたAだんだん口調も戻ってきた。
が、
「ぁ…!!
ぼ、ぼくは!さ、三反田ッ↑数馬と言います!」
こっちはまだ裏声が度々聞こえる。
まぁ、そんな数馬の裏声よりAには気になることが。
それは、
『?…どうして敬語なの?』
そう、敬語のことだ。
「え…!?あ、エッとそれは…
そのッ…中元ッさんが、先輩だからですッッ!!」
上手く説明できなかった数馬だが、Aにある程度はちゃんと伝わった。
Aはその事がとても嬉しいようで…
『そっか…!私…!!
ありがとうっ!こんな私を先輩と見てくれて!ぜひ名前で呼んでっ…くれたら嬉しいな…!(汗)
あ、その…全然ッ敬語、とか気にしないで?』
いろいろな嬉しさが出てきてだいぶ緊張がほぐれてきたA
ペースを取り戻してきてる。
「あ、ありがとうございます…!!
ホントに…!?あっでも、やっぱり先輩は先輩なので…!
えと…A、先輩…」
数馬の顔からはもう湯気が出ている。
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 面白いです!(∩´∀`∩) (2023年2月13日 10時) (レス) @page49 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん症候群 - 続編、ワンダホーイ!!!!(・д・ = ・д・) (2023年1月12日 1時) (レス) @page49 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
にゃび - 続きが早く読みたい (2021年8月8日 5時) (レス) id: 017fff44c1 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - モコナさん» ありがとうございます!ぜひ読ませて頂きます!これからもよろしくお願いします! (2020年2月5日 22時) (レス) id: 2ed1be5e34 (このIDを非表示/違反報告)
モコナ(プロフ) - 桜さん» こんにちは!作品読ませていただきました!とても面白いです!更新頑張って下さい!後今「忍術学園の女の子」を書いてます!是非読んでください! (2020年2月5日 21時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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