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ルビーは焦る ページ34

『とにかく皆、今すぐその場所に向かって!!
現地に集合しよっ!!』

『『『『了解!』』』』



そう言うが早いか、兄弟達はそれぞれその地図に記された場所に向かった。

おそ松とカラ松も地図をよく見て道を走り、記された場所の付近に車を止めて駆け足で向かう。


そうしてようやくその場所らしい路地裏に辿り着くが、そこにAどころか人影は見当たらず
カラ松は周辺を見渡し、おそ松は眉を顰めた。



「Aは何処だ…?!」

「確かに此処のはずなんだケド……

……ん?」



場所は間違っていない。それでもカラ松は何度も地図を見直し、おそ松はコツコツと足音を響かせながら彼女の手掛かりを探してみる。

するとおそ松の足元に何か落ちている事に気付き
ソレを拾い上げてからおそ松は目を見開いた。



「……カラ松、Aちゃんは此処にいたよ」

「い、いたのか…?!何処にいるんだ?!彼女は無事か!?」

「いや、ちょーっとヤバいかも」



おそ松はそう言いながらカラ松の方へ戻り、拾い上げた物をカラ松に見せてやった。

するとカラ松もおそ松と同じような表情をしなから「嘘だろ……」と呟いた。


おそ松が拾ったのは、Aのスマホだった。

ただその液晶画面はバキバキに割れてしまっていて
ブザーを鳴らす紐の部分も無理矢理引きちぎったかのように切れていた。


もちろん電源はつく事はおろか、ボタンさえも上手く押せず、そんな凄惨なスマホの状態にカラ松は顔を真っ青にした。



「おっ……お、おそ松っ!!早く彼女を探しに行こう!!」

「探すったってどうやって?わかんないじゃん、場所。
此処は大人しく他の皆が来るのを待とう」

「で、でもっ…!その間にAが酷い事をされていたらどうするんだ!?
あのAが、穢されていたら……!?取り返しのつかない事になっていたらどうする?!」

「だからって虱潰しは良くないよ。最悪、相手に勘づかれて逃げられる。

十四松の鼻ならきっとAの所まで一直線だからさ。落ち着いて待とうよ?」

「でもっ……!!」

「おそ松兄さーーん!!」



Aが酷い目に合わされてないか心配で取り乱すカラ松。

このままでは1人でもAを探しに行ってしまいそうだ。


そんな時、不意に背後から自分を呼ぶの声がした。

振り返るとそこには下4人がこちらに向かって来ていて、おそ松は僅かに口角を上げた。

ルビーは突入する→←ピンクサファイアは手掛かりを掴む



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(プロフ) - 朝から暇潰しにと軽い気持ちで読み進めてたんですが、書き方や設定の作り込みにすごく惹き込まれて一気に最終章まで読み進めてしまいました……特に主人公対兄松それぞれのやり取りにはすごく圧巻したというか、兎にも角にも笑いあり感動ありですごく面白かったです;; (2022年4月30日 0時) (レス) @page50 id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - トマトの王様さん» コメントありがとうございます!終わってしまいました…!楽しんで頂けたようで良かったです^^ここまで読んで下さりありがとうございました〜!! (2019年8月1日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
トマトの王様 - うわあぁぁぁぁぁ!遂に終わってしまった…!( ;∀;)読んでてとても楽しかったです。お疲れ様でした! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 5390b171c6 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - arumo?さん» コメントありがとうございます!お疲れ様ですっ( ˇωˇ ) (2018年10月10日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
arumo?(プロフ) - お疲れ様です! (2018年9月29日 11時) (レス) id: ee4365cb85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月9日 1時

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