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エメラルドは威圧する ページ49

「はァ?何で怒らなきゃなんねーんだよ、こんな事で?!」



……しかし、無垢な彼女には所詮そこまでしかわからなかった。

その先の、チョロ松の本当に考えている事が、わかってやれなかった。



チョロ松はギロリとAを睨みつけ、いつも以上に彼女を威圧する。

流石にAは萎縮すると、半歩後ろに後退り
チョロ松は自分が怖がられているんだと気付くとすぐに彼女から目をそらした。


しかし相変わらずの冷たい口調で話を続ける。



「大っ体、いちいちそーゆー事なんで話してくんの?どうでもいい。俺関係無い。
自分の問題くらい自分で解決しろ、ボケ」

「うぅ……で、でも……チョロ松なら、知ってるかな…って、思って…」

「だァから知らねっつーの!
お前の事なんて俺どころか他のヤツらも知ンねーよ!それぐらいわかるだろ、クソ女」

「ごっ……ごめんなさい…チョロ松…」



肩を窄めて謝るA。

そんなしょぼくれた彼女は何も悪い事をしていないのを、チョロ松が1番わかっていた。


しかしチョロ松から湧き上がるイヤな感情がどうやら自分でも抑えれないようで
これ以上この話を続けていたら傷ついてしまうかもしれないと思ったチョロ松は、一息ついて頭を掻いた後に、話題を切り替えた。



「……で?おそ松兄さんは?部屋にいた?」

「お、おそ松兄さんはちゃんとお部屋にいたよ?
でもおそ松兄さんったら、またいじわるして来て…」

「そんな話は聞いていない」

「……ごめんなさい」



今のチョロ松は彼女の口から爐そ松瓩箸いμ樵阿鯤垢たくないらしい。

萎縮していた彼女は不意にヘラりと笑い、余計な話をしようとしたが
途端にチョロ松から鋭い眼光で睨まれ、Aは黙ってしまった。


チョロ松はそんな自分に嫌気がさして思わず溜息を吐くと『仕事に戻れ』と告げてその場を逃げるように後にした。

いつもよりやや大股で歩くチョロ松の背中を見送り、Aは視線を床に落とすと、しょぼくれた顔をしながら1人呟く。



「自分の問題は自分で……でもどうしたら、解決出来るんだろう……これ以上メーワクは掛けたくないし…

……ねぇ、クロ。私、どうしたら……」



そうして不意に顔を上げてクロに答えを求めたが
ふとその手にクロがいない事に気付き、彼女は慌てて事務室の方へと向かった。

エメラルドは独り言を呟く→←彼女は違和感を感じた



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*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» 御指摘コメントありがとうございます!間違ってますね……寝惚けてたのかな( ˇωˇ ) わざわざ教えて下さりありがとうです!早速直しに行ってきます! (2018年1月17日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - コメント失礼します。ページ27の7行目の『怒っている』が『起こっている』になっていますよ。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - *IJu*さん» ありがとうございます!この作品を心から応援してます!更新、頑張ってください。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» コメントありがとうございます〜! こんな作品でよろしければ是非どうぞ〜! (2018年1月4日 19時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - この作品のリンクとどういうものなのかを簡単に書かせていただきたいのです。もしよかったらお返事いただけると嬉しいです。長文、すみませんでした。 (2018年1月4日 17時) (レス) id: 1cca1a4110 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月24日 1時

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