彼女は違和感を感じた ページ48
「……………それこそ知らねーよ、バーカ」
彼女の話を聞いて、チョロ松は小声で吐き捨てる。
期待をしていたAは刹那悲しそうに顔が歪んで、ガックリと肩を落とした。
「そんな……チョロ松でもわからないなんて」
「わかるワケねーだろ、テメェの気持ちなんか。逆にわかったら気持ち悪いだろ、アホ」
「で、でも…」
「大体さァ、何?ドキドキする瓩辰董I袖い覆鵑犬磴覆ぁ
猴遒礎紊ない?瓩い弔發了だし。狆綣蠅言葉が出ない?瓩前の言語自体が意味不明だっつーの」
「うぐっ……」
Aの話を遮って、口早に淡々と吐き捨てるチョロ松。
その勢いは止まる様子は無く、またAも間違ってはいないので言い返す事も出来ず。
暫く肩を縮こませながらチョロ松の話を黙って聞き、話すスキを伺っていた。
しかしふとAはそのチョロ松を見て、違和感を感じた。
何に違和感を感じたのかは彼女自体もわからないが、何かがいつもと違うとAは直感的に思ったのだ。
まだチョロ松はベラベラと文句を言い続けていたが、Aはその違和感が気になるようで、もうチョロ松の話は耳に届いていなかった。
じっとチョロ松の顔を覗き込み、違和感の正体を探る。
やがて彼女はソレに近いものを見つけると、思わずポツリとそのまま口にした。
「………チョロ松、怒ってるの?」
「あア!?」
ほぼ反射的にチョロ松は反応し声で威圧したが、Aはいつものように萎縮しなかった。
それどころか余程気になっているのか
Aはパチパチと目を瞬かせると、もう1度同じ言葉を口にした。
「チョロ松は………怒ってるの?」
確かに表情は険しいし、口調も荒いし、声も荒らげるし。
典型的な苛立ちを露にしているようだと一見思うが、Aにはそうは思えない何かがあった。
まるでわざとそんな態度をとっているような。
本当の感情を抑え込んで上から皮を被っているような。
そんな違和感を、彼女は感じ取っていた。
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*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» 御指摘コメントありがとうございます!間違ってますね……寝惚けてたのかな( ˇωˇ ) わざわざ教えて下さりありがとうです!早速直しに行ってきます! (2018年1月17日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - コメント失礼します。ページ27の7行目の『怒っている』が『起こっている』になっていますよ。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - *IJu*さん» ありがとうございます!この作品を心から応援してます!更新、頑張ってください。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» コメントありがとうございます〜! こんな作品でよろしければ是非どうぞ〜! (2018年1月4日 19時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - この作品のリンクとどういうものなのかを簡単に書かせていただきたいのです。もしよかったらお返事いただけると嬉しいです。長文、すみませんでした。 (2018年1月4日 17時) (レス) id: 1cca1a4110 (このIDを非表示/違反報告)
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