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エメラルドは勘違いする ページ46

「いみわかんない………」



ズルズルと床に膝をついて、呟く。

その時の彼女の表情は耳まで真っ赤に染まり、湯気が出るんじゃないかと思うくらいに熱くなっていた。


Aは暫くその場から動く事が出来ず、両手で顔を覆ってぐちゃぐちゃの頭の中を整理していたが
そんな中、不意に部屋の扉がノックされた。



「は、ハイッ!!」



Aは反射的に上擦った声で返事を返すと、すぐ立ち上がって部屋の扉をそっと開く。

すると部屋の前にはチョロ松が立っており
彼はAと目が合うと眉間に皺を寄せ、忌々しそうな顔(に見える)をすると、いつものようにキツい口調でAに尋ねた。



「あのさァ、バタバタうるさいんだけど。
あんま乱暴にすんなっていっつも言ってるだろ?」



どうやら先程Aが部屋の扉を乱暴に開閉した事や、興奮のあまり地団駄を踏んだ音が向こうの部屋まで聞こえていたらしい。

Aは別の意味で顔が赤くなりそうになり、視線を落として「ごめんなさい…」と呟く。


するとチョロ松は1つ溜息を吐いた後に腕を組んで「次からは気を付けるように」と告げた。



「今日は依頼人来なかったからまだ良かったけど……最近は人が来るんだし、あんまり騒ぐなよ」

「う、うん…ごめんなさい、チョロ松。
私、何か変な気持ちになっちゃったから、つい…」

「へっ……変な、気持ち?」



一瞬ドキッとしてしまったチョロ松。

無理もない、彼女のその発言はどう考えても可笑しな方向に行ってしまうだろう。


しかし純粋なAはそんなチョロ松の心情も知らぬまま、両頬に両手を持って行きながら続けた。



「なんか…なんかさっきからずっと、ドキドキして、落ち着けなくて、熱くて……恥ずかしくて」

「ドキドキして落ち着けなくて熱くて恥ずかしい」

「で、でも!別に嫌ではないの!
寧ろちょっと嬉しいって言うか…興奮するっていうか……」

「興奮する」

「私、こんな気持ち初めてでっ…!
だから…だから、どうすればいいのかわからなくって……」

「……………………………」



また顔を赤く染めて、目を泳がせ戸惑うA。

しかしその話を聞いているチョロ松はどう聞いてもアッチの話にしか聞こえず、ウブな彼の脳はキャパオーバー。


彼女の発言した言葉を繰り返すオウムに成り果て、耳を真っ赤にさせながら体をくねらせる彼女をただ呆然と見つめていた。

彼女は知ってしまった→←ルビーはからかい過ぎた



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*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» 御指摘コメントありがとうございます!間違ってますね……寝惚けてたのかな( ˇωˇ ) わざわざ教えて下さりありがとうです!早速直しに行ってきます! (2018年1月17日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - コメント失礼します。ページ27の7行目の『怒っている』が『起こっている』になっていますよ。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - *IJu*さん» ありがとうございます!この作品を心から応援してます!更新、頑張ってください。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» コメントありがとうございます〜! こんな作品でよろしければ是非どうぞ〜! (2018年1月4日 19時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - この作品のリンクとどういうものなのかを簡単に書かせていただきたいのです。もしよかったらお返事いただけると嬉しいです。長文、すみませんでした。 (2018年1月4日 17時) (レス) id: 1cca1a4110 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月24日 1時

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