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彼女は気付かない ページ44

「ああ、うん。そだよ?
気付かなかったの、Aちゃん?」



対しておそ松はあっけらかんとして頷くと、笑いながら机に頬杖をついた。



「いっ…いつから?」

「最初から。ドアノックされた時にチョロ松かと思って咄嗟に寝たフリしちゃった」



Aは不貞腐れた子供のような顔をしておそ松を睨むと、おそ松は「だからごめんって〜」と悪びれる様子もなくまた謝った。

しかしAはそっぽを向いてしまい、おそ松は苦笑すると
不意におそ松は椅子から立ち上がり、Aと対峙した。



「…それよりAちゃん。

此処、誰の部屋か知ってる?」

「……へっ?」



おそ松の問いにAは思わず拍子抜けな顔をする。

当たり前だ。何せ分かり切った質問なのだから。


どうして今その質問をするのかわからず、Aは首を捻ったが
少ししてから彼女は戸惑いながらも素直に答えた。



「…おそ松兄さんのお部屋だよ?」

「そうだよねぇ、俺の部屋だよねぇ」

「……?」



するとおそ松はやや俯き気味になってニッと笑う。

その反応にますます意味がわからなくて、Aは首を捻るばかり。


そんな純粋なAに、おそ松はそっと手を伸ばした。



「女の子が1人部屋に来た挙句、不用意に俺に近付くなぁんて……イケナイなぁ、Aちゃんは」

「どうして?私はおそ松兄さんに近寄っちゃダメなの…?お部屋に来ちゃいけないの…?」

「そーゆー意味じゃあなくってね、」



最初は頬に、そのまま滑らせるように顎に。

クイッとAの顎を持ち上げ彼女と目線を合わせると、彼女は不思議そうな顔をしておそ松を見つめる。


そんな彼女の腰に空いたもう片方の手を持って行って、おもむろに引き寄せると
おそ松は優しい笑みを浮かべて、彼女に顔を近付けた。





「___こーゆー意味、」

ルビーはからかい過ぎた→←彼女は擽ったい



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*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» 御指摘コメントありがとうございます!間違ってますね……寝惚けてたのかな( ˇωˇ ) わざわざ教えて下さりありがとうです!早速直しに行ってきます! (2018年1月17日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - コメント失礼します。ページ27の7行目の『怒っている』が『起こっている』になっていますよ。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - *IJu*さん» ありがとうございます!この作品を心から応援してます!更新、頑張ってください。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» コメントありがとうございます〜! こんな作品でよろしければ是非どうぞ〜! (2018年1月4日 19時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - この作品のリンクとどういうものなのかを簡単に書かせていただきたいのです。もしよかったらお返事いただけると嬉しいです。長文、すみませんでした。 (2018年1月4日 17時) (レス) id: 1cca1a4110 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月24日 1時

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