検索窓
今日:18 hit、昨日:1 hit、合計:42,960 hit

彼女は溶け込む ページ40

Aが正式に仲間入りし、彼女と共に生活しているうちに兄弟達は確実に彼女に心を許していった。

それは日向に当たって溶けていくアイスのようにじわじわと、ドロドロと。


ソレに素直に身を委ね、彼女を慕う者もいれば

ソレを認める事を頑なに拒み、冷たく突き放す者もいた。


反応はそれぞれだったが、確実に彼等は例外なく彼女に惹かれていった。



そのおかげか、はたまた目立つ行動はせず律儀に兄弟達の約束を守っているからか。
日に日にAは自由に行動する範囲が広がっていき
2ヶ月経った今では1人でも自由に事務所を出れるようになった。

彼女1人で買い出しに行く事も少なくはない。
寧ろ率先して頼まれ、Aはそれを遂行した。



また仕事の面でも変化があった。

猊臭瓩納ける仕事の件数が増えて来たのだ。


これもどうやらAの影響らしく、Aが買い出しに行く際におそ松らが経営している『何でも屋』の宣伝をしてくれたらしい。

前までは一週間に1回依頼が来るかどうかだったのだが
今では毎日のように電話が掛かり、人が尋ねて来るようになった。


そうして彼女はとにかく働き者で、率先して依頼を熟そうとする姿勢はトド松も呆れる程だ。

それにカラ松やチョロ松に教えられて炊事、洗濯の手伝いもし
最近では料理もチョロ松から習っているらしい。
ただ、彼女は料理の方はダメダメなようだが。


猯↓瓩了纏でも一時期負傷して片腕が動かせなくなったチョロ松に代わりAが入ってからと言うものの、その並外れた身体能力を発揮し
怪我が治ってチョロ松が戻った今でもAも猯↓瓩了纏を熟すのが定番となった。



おそ松らの生活に少しずつ溶け込むA。

彼女のいる生活が当たり前となった松野ファミリー。


今では彼女を疑う者はいない。

彼女も彼等を疑わなかった。



こんな生活がずっと続けばいいと思っていた。

こんな生活がずっと続くと思っていた。




しかし、確かに迫っていた。

彼女が松野ファミリーの前からいなくなる、その瞬間が。

彼女は帰宅する→←彼女の日記



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» 御指摘コメントありがとうございます!間違ってますね……寝惚けてたのかな( ˇωˇ ) わざわざ教えて下さりありがとうです!早速直しに行ってきます! (2018年1月17日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - コメント失礼します。ページ27の7行目の『怒っている』が『起こっている』になっていますよ。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - *IJu*さん» ありがとうございます!この作品を心から応援してます!更新、頑張ってください。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» コメントありがとうございます〜! こんな作品でよろしければ是非どうぞ〜! (2018年1月4日 19時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - この作品のリンクとどういうものなのかを簡単に書かせていただきたいのです。もしよかったらお返事いただけると嬉しいです。長文、すみませんでした。 (2018年1月4日 17時) (レス) id: 1cca1a4110 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月24日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。