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彼女は思い出す ページ33

「クロ、此処何処?チョロ松は無事?はぐれたの?
あ、あとね、何だか周りに変なのがいっぱい転がってるんだけど、ソレって…」

『ちょっとちょっと、質問攻めはよして頂戴』



わからない事、知りたい事が沢山あって、Aはその全てをクロに聞こうとした。

しかしその途中でクロに呆れた口調で返されると、溜息の後に彼女は必要な質問だけ答えた。



『此処は敵地、チョロ松は無事。今は別行動中。
ぬいぐるみを取りに来ただけだから、すぐ戻らないと』

「も、戻る…?」

『大丈夫、なるべく牋汰瓦吻瓮襦璽箸魘気┐襪ら。
アナタは極力よそ見しないで前だけ見てればいいわ』



この時にクロが言った牋汰瓦淵襦璽鉢瓩箸蓮敵があまり転がっていない道の事である。

Aはそういうショッキングな場面はあまり見た事が無く、耐性がない。
特に血を拒絶し、見るだけでも動けなくなってしまうぐらいだ。

また、クロ自身も彼女にはそういう所は見せたくなかった。
彼女の願いもまた松野兄弟と似たようなモノだったから。



『とりあえず案内するわ。
まずは階段に上らず、そのまま…』

「…!」



首を傾げるAにクロは牋汰瓦吻瓮襦璽箸魘気┐襪戮、口頭で説明し始めるのだが
不意にAの額に何かが当てられ、Aはふと顔を上げた。



すると目の前には、刃物。

その奥には紫のシャツを身に纏った彼。



いつの間にか目の前には一松が佇んでおり
彼はAに向けてナイフを突きつけ、無表情でAを睨みつけていた。



「…お前、何で1人なの?」

「ひっ、ヒッ……?!」



一瞬何が何だかわからず、瞬きを繰り返すだけだったが
彼の低い声を聞いて、脳裏にトラウマが蘇る


途端にAは引きつった表情をして後ろに下がったが
足が震えて上手く踏ん張れず、ガクンとその場に尻餅をつく。

お尻を強く地面に打ち付けたが、その痛みよりも目の前の恐怖が勝っているようで、ガクガクと肩を震わせぬいぐるみを強く抱き締める。


対して一松はその反応に一瞬恍惚とした表情を浮かべたが
次の瞬間、彼の脳裏にもトラウマと言うべき長男のあの目付きが浮かび、ぶるりと体を震わせた。



「一松!」

「に"ゃ"あ"あ"あ"あ"あ"!!?」



まさかいないだろうなと一松は目だけ動かして長男の気配を探っていると
不意に背後から声を掛けられ、思わず盛大に驚いてしまった。

アメジストは剥き出しだ→←彼女は呆れる



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*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» 御指摘コメントありがとうございます!間違ってますね……寝惚けてたのかな( ˇωˇ ) わざわざ教えて下さりありがとうです!早速直しに行ってきます! (2018年1月17日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - コメント失礼します。ページ27の7行目の『怒っている』が『起こっている』になっていますよ。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - *IJu*さん» ありがとうございます!この作品を心から応援してます!更新、頑張ってください。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» コメントありがとうございます〜! こんな作品でよろしければ是非どうぞ〜! (2018年1月4日 19時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - この作品のリンクとどういうものなのかを簡単に書かせていただきたいのです。もしよかったらお返事いただけると嬉しいです。長文、すみませんでした。 (2018年1月4日 17時) (レス) id: 1cca1a4110 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月24日 1時

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