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エメラルドは部屋に戻ると ページ4

Aにチョコをあげ、チョロ松は事務所を出て自室に向かう。

その表情は眉間に眉が寄り、誰がどう見ても明らかに不機嫌そうな表情をしていた。



……いや、そう見えた(・・・・・)



「…………」



チョロ松の部屋は廊下に入って右の真ん中の扉。

その部屋に入って、チョロ松は後ろ手で扉を閉めると
暫く不機嫌そうに見える顔のまま視線を落としていた。


そうしてゆっくりと視線を動かして部屋の中を見渡し、辺りを警戒し始めた。


別に自室なので敵はいないのだが、何度かおそ松が勝手に部屋に侵入した事があるので、念の為だ。



しかし部屋の中に自分以外の人間の気配を感じず、チョロ松は一つ息をつくと
片手で顔を覆い隠し、おもむろに天井を振り仰いだ。



「……………………っぶなかった」



おもむろにポツリと呟いてから、チョロ松は先程のやり取りを思い出す。

するとチョロ松はキュッと唇を結んで、もう片方の手でも顔を覆って今度は頭を抱えた。



「(危なかったァァアアアアア!!!!!

もう少しで顔ニヤける所だったァァアアアアアアア!!!)」



そしてチョロ松は、心の中で盛大に叫び声を上げ悶えた。

遂にはガクンとその場に膝をつき、頭をブンブンと横に振り動かす。


その様子は普段の厳格で眼光鋭いチョロ松とは打って変わり、非常に滑稽で奇妙だった。



「(つかなんかいい匂いしたし?上目遣いだったし??ああでもやっぱり怯えられてたよごめんねAちゃんごめんねェェェエエエエエエ!!!)」



更にチョロ松は心の中で口早に謝ると、また天井を振り仰いで歯を食い縛る。

その心の声さえも普段の彼からは想像もつかない程の豹変ぶりで、此処に兄弟が居合わせたら嘸かし驚かれた事だろう。



この反応から察せられた者も多いとは思うが、別段チョロ松は新しく加入したAの事が嫌いなワケではいなかった。

寧ろ彼の中ではまるでアイドルの熱烈なファン並に彼女を慕っていて、彼もまた彼女の虜になっていた。



しかしそれを決して表に出さず、彼女に冷たく当たっているのは
単純に兄弟とは同じだと思われたくはないからだ。

エメラルドは嫌いではない→←エメラルドは彼女にあげた



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*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» 御指摘コメントありがとうございます!間違ってますね……寝惚けてたのかな( ˇωˇ ) わざわざ教えて下さりありがとうです!早速直しに行ってきます! (2018年1月17日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - コメント失礼します。ページ27の7行目の『怒っている』が『起こっている』になっていますよ。 (2018年1月10日 23時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - *IJu*さん» ありがとうございます!この作品を心から応援してます!更新、頑張ってください。 (2018年1月4日 21時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 柚原きこさん» コメントありがとうございます〜! こんな作品でよろしければ是非どうぞ〜! (2018年1月4日 19時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柚原きこ - この作品のリンクとどういうものなのかを簡単に書かせていただきたいのです。もしよかったらお返事いただけると嬉しいです。長文、すみませんでした。 (2018年1月4日 17時) (レス) id: 1cca1a4110 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月24日 1時

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