辻 298 ページ21
「んっ………?」
重い瞼を開くと、途端に眩しい光が俺の目を眩ませた。
いや、眩しいと言ってもそこまでのものではない。
よく見ればただ天井にぶら下がったランプの灯りだ。
ただ、ずっと真っ暗な視界の中にいたから、目が明かりに慣れてなかっただけ。
少しすればそのランプの灯りに目が慣れ、俺はゆっくりと目を開いて周りを確認してみる。
すると俺が今いる場所は何処かの部屋のようで、ある程度小綺麗に整頓されている普通の部屋だった。
ただ、この部屋に窓は無い閉鎖空間で、そこまで狭くないはずなのに何処か窮屈に感じる。
俺はそんな部屋のベットの上に眠っていたようで、体にはきちんと毛布が掛けられていた。
「………此処は……?」
「あら、起きたのね」
見覚えのない景色に俺は起き上がりながらついぼやくと
ふと聞き覚えのある女性の声がしたので、俺はそちらを振り返った。
するとそこには、長い茶髪に瞳とお揃いのレモン色のメッシュの入った女性が椅子に腰掛けており
彼女は俺と目が合うと「おはよう、霧野」と小さく微笑んだ。
「エリカさんっ……?!」
「おっひさ〜、今回は随分と頑張ったみたいじゃない」
…彼女の名前はエリカさん。
俺を神童と会わせてくれた人であり
また、俺にちょっとしたナイフ術を教えてくれた人でもある。
その為、エリカさんは俺にとっての恩人だ。
だがエリカさんによると、彼女は現在スパイ活動にも似た仕事をしているようで、暫くはゲートストには戻らないだろうなんて言っていたと思うのだが……
「どっ、どうしてエリカさんが此処にいるんですかっ…?!
と、とゆうか此処って何処なんです?もしかしてゲートスト外……?」
久々の再会に俺は何だか緊張して来てしまい、ついつい背筋を伸ばしてしまう。声も少し裏返った。
エリカさんはそんな俺をクスリと笑うと「楽にしてていいわよ」と告げた。
「安心しなさいな、少年。まだ此処はゲートスト内だから。
それより体調は大丈夫?異常とかはあったりする?」
「……いえ……特には」
「あら、本当に?A瓩言うには、アンタいきなり鼻血出してぶっ倒れたって…」
「A……?」
エリカさんが放ったその人物の名前が一瞬ピンと来なかったが
その人物が爛ぅ疋薛瓩世箸錣った瞬間、俺の脳裏に先程までの記憶がなだれ込んで来た。
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いろは@裏垢(プロフ) - *IJu*さん» そうなんですよ…… もう絵は出来上がっているんですけどバージョンが古いのか容量が足らないのかわかりませんが反応が遅くて………まぁ頑張ります!年単位では絶対に有り得ませんけど笑 1日でも早く載せることができるように最善は尽くします(; ・`д・´) (2017年8月11日 20時) (レス) id: 85a6a05115 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - いろは@裏垢さん» こんばんは! 没収されてしまったんですか……大丈夫ですよ、無理はしないで下さいね? こちらは何日でも何年でも気長に待ちますから〜! (2017年8月11日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
いろは@裏垢(プロフ) - *IJu*さん» こんにちは!実は、親に携帯を没収されて…。それでこっちで送りたいのでもう少しかかるんです。すみません。 (2017年8月9日 20時) (レス) id: 85a6a05115 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - いろは@まろうさぎさん» コメントありがとうございます! いえいえ、気長に待っているので大丈夫ですよ〜! 慌てないで下さい( ˇωˇ ) 完成楽しみにしてますね〜! 更新頑張ります!、 (2017年8月6日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
いろは@まろうさぎ(プロフ) - *IJu*さん» すみません!!出来上がりに手こずってしまい……あと2日ほどで塗り終わりそうなのでそれから載せさせて頂きます。更新がんばってください! (2017年8月5日 9時) (レス) id: c9a372b3fb (このIDを非表示/違反報告)
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