あと5分なのです ページ2
「_＿」
声が、聞こえる。
「___！！」
それはだんだんと大きく
そして、ハッキリと聞こえてくる。
「古城！おい、古城っ！！」
「…ん…？」
重い瞼を開けて、まだ焦点の合っていない目を動かして声のする方を見た。
すると、そこにいたのは＿__
「……おとう、さん…？」
「…は？お父さん？」
…違いました、見間違いです。
だんだん視界もハッキリしていき、
目の前には眉根を寄せた不動さんがいました。
「寝ぼけてんのか？
俺はお前の親父じゃねーぞ」
「……寝てしまっていたのでしょうか？」
「ああ、ぐっすりな」
不覚。
せっかく不動さんを抱き締めていましたのに…
安心し過ぎてしまったようです。
「つーかそろそろ離れてくれねーか？
ケツ痺れてきた…」
不動さんはそう言うと伸ばした足を動かす。
…もしかして、私が寝ている間ずっとこの体勢だったのでしょうか。
「すみません、離れます」
私は謝ってからすぐに不動さんから離れた。
不動さんは溜息を吐いて、足を折り畳み胡座をかいて大きく伸びをする。
「…なんだよ？」
伸びをして、暫くしたら訝しげに私を見た。
どうやらジッと見つめ過ぎたみたいですね。
「いえ、もう一度抱き締めてもよろしいものかと頭の中で考えていました」
「…またか？」
「はい、ダメです？」
不動さんは黙り込み、考えてるような素振りを見せ、
少ししたら此方を見て、長い溜息を吐いて腕を広げた。
つまり、オッケーって事です。
私は遠慮無く彼に飛びつき、また先程のように背中に腕を回して抱きついた。
不動さんは終始呆れた顔をして
でも私の頭を撫でてくれました。
目を瞑れば甦る、懐かしい記憶。
こうして抱きついたら不動さんと同じように呆れた顔をして、頭を撫でてくれていた。
暖かくて、とても心地良かった“あの人”
今の不動さんは彼に似ています。
まるで、本当にそこに存在するみたいで__＿
「…おい、いつまでくっついている気だ？」
暫く心地良く撫でられていたのですが、
その手がふと離れ、私は目を開けた。
「もう少し、と言ったら怒りますか？」
「どれくらいだよ？」
「私の気が済むまでです」
「却下」
「…じゃあ、あと5分だけ」
そう言うと私はまた目を瞑る。
少しするとまた頭には撫でられる感触が伝わり、とても気持ち良い。
あと、5分だけ。
あと5分だけ、夢を見させて。
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修季(プロフ) - ＊IJu＊さん» あ、やっぱり← 私ね、とある授業で空見てたら先生に「好きな子でも出来たかい？」って言われて吹いた。 (2015年8月9日 23時) (
レス) id: e03a3511de (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 修季さん» あ、ごめんもうダメだ僕(´･ω･`)← 既にやってる常習犯(´･ω･`)←← (2015年8月9日 0時) (レス) id: 4f6a541d49 (このIDを非表示/違反報告)
修季(プロフ) - ＊IJu＊さん» 授業中は寝てるか妄想してるかのどっちかだからw ※良い子は真似してはいけません。良い子じゃなければ真似していいよ★ (2015年8月6日 17時) (レス) id: e03a3511de (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 修季さん» マジか羨ましい(´･ω･`) 仕方ない、寝るのは仕方ないよ← (2015年8月6日 11時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
修季(プロフ) - ＊IJu＊さん» でも、私頭良いほうなんだよ(笑) どうも、地学と化学が難点だけど…… でも、授業中寝てるから内申点やばい←← (2015年7月29日 8時) (レス) id: e03a3511de (このIDを非表示/違反報告)
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