○死ぬのかな○ ページ13
それから彼女は、ずっとベットの布団を頭まで被っていた。
だから彼女がどんな事を思い、どんな表情をしているのかはわからない。
わかることは、彼女は笑顔では無いと言う事。
俺はそんな彼女のすぐそばで、本を読んでいた。
本当は彼女と読みたくて何度か声を掛けたが、何も答えてはくれなかった。
……せめて、何か言ってほしかった。
「…………私、死ぬのかな」
と思っていたら、Aは布団の中で、今にも消えそうな声でそう言った。
その声は震えていた。
俺は読んでいた本を閉じると、正直に述べた。
「……ああ、そうなるだろうな」
「…そっか」
するとAはそっと布団から顔を出して、1点だけを見つめる。
そして小さな溜息を吐くと、再び口を開いた。
「死ぬ……って、どんな感じなんだろう」
「…どうだろうな」
「ゴウセルでもわからないんだ？」
「俺には『死』というモノは無いからな」
「だよね…だって死んだら終わりだもんね。
ゴウセルはまだ生きてるもんね」
Aはﾌｯと笑みを浮かべると、おもむろに俺の方に手を伸ばしてきた。
俺はその手をいつも通りに優しく掴み、握ってやった。
その手は震えていた。
「…死んだら、どうなるんだろう」
「…」
「私は何処に行くんだろう？
私はどうなるんだろう？
どんな感覚なんだろう？
どんな景色なんだろう？」
笑みを浮かべる口元とは裏腹に、虚ろな瞳で天井を見つめるA。
その口からはぽつりぽつりと『死』に対する彼女の純粋な疑問が零れ、溢れた。
だが、俺はそのどれ一つにも答えられなかった。
…俺だって、知りたい。
『死』とはどんなモノなのか。
よく本にはこう書かれている。
�犹爐鵑精欧賄靴望紊蝓△笋�て天国へと辿り着く�瓩函�
また�牋�い行いを行った場合、地の底へと連れて行かれて過酷な罰を受ける�瓩箸癲�
他にも様々な考察や表現の『死』について書かれた本を読んだ事があるが、どれもよく理解出来ない。
この答えを知るには、実際に死んでみたいとわからないのかもしれない。
…だとしたら、俺には一生理解出来ないだろう。
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パセリン(プロフ) - ＊IJu＊さん» (*^^*) (2016年7月21日 1時) (
レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - パセリンさん» ご指摘ありがとうございます！早速直しました！ いつも見に来て下さってありがとうです… |ﾟДﾟ))) 更新頑張りますっ！！ (2016年7月21日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
パセリン(プロフ) - ゴウセルの台詞が、「ああ、降ってるな」が、「ああ、振ってるな」になってますよー！ 毎回更新されるのを楽しみにしています！頑張って下さい(*^^*) (2016年7月21日 0時) (レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - パセリンさん» ありがとうございます！更新頑張りますっ(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年5月9日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
パセリン(プロフ) - ＊IJu＊さん» はい！！更新楽しみにしてますね♪頑張って下さい(*^-^*) (2016年4月30日 17時) (レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
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