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彼女の落とし穴 ページ34

「何!何!?何なのアレェ!!?」



唐突の鉄球にリラはわけがわからないみたい。

そりゃあそうだろう。僕だってわからない。


何かスイッチのようなモノを押してしまったのか。
はたまたランダムで起こるイベントなのか。
もしかしたら〈十戒〉が私達の様子を見ていて、ちょっかいをかけているのかもしれない。

どちらにしろ非常事態だ。
このまま全員お陀仏。


巨大な鉄球から逃げている内はいちいち分かれ道なんかで立ち止まる事は許されず
気付いたら1人、また1人と右に左に分かれてしまい、しかしそれを確認する余裕も無い。



「あっ……?!」



必死に鉄球から逃げ延びている途中
不意に隣を走っていたリラの足元がパカッと開いたかと思えば、そのままリラは重力に従い落ちて行った。

その落とし穴のそこには大量のトゲがチラつき
僕はその光景を見てサッと顔から血の気が引いていった。



「ヘンドリクセンっ!グリアモールをっ!!」

「っ…!」



リラも下を見てわかったんだろう。

咄嗟に彼女は抱いていたグリアモールを宙に放り、地上にいたヘンドリクセンに託した。


ヘンドリクセンは上手く受け取り、何か言いたげだったが、追い掛けて来ている鉄球がそれを許すはずもなく。

そのまま穴を飛び越えて、向こうへと言ってしまった。



「リラっ!!」



僕は自ら落とし穴の中に落ちて行くと、リラを髪の毛(プラチナソード)で受け止めた。

そのまま浮き上がり、彼女を抱き寄せると
髪の毛(プラチナソード)で自分達の周りを覆って穴の中で身を固めた。


てっきりそのまま鉄球が落ちて来るかと思ったのだが、どうやらこの穴はそれほど大きくは無いらしく
そのまま鉄球は穴の上にフタをするようにハマって、動かなくなった。



「…………ふぅ」

「助かったの……かしら?」



そっと固めた髪の毛(プラチナソード)に穴を作って地上の様子を確認し、僕達はようやく一息つくと、穴からの脱出を試みた。

彼女の迷子→←彼女の罠



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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 2時

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