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彼女の引き ページ43

「…今やブリタニアにはたくさんの国や町がひしめいている」

「は?」



団長の突飛な行動に呆れてモノも言えない状態になっていると、団長は言い訳の代わりか不意にそんな事を口にした。



「侵略するにはバラバラに散った方が効率的……
奴らは必ず、そう考える」



まぁ…確かに、それはそうだろうな。
団長が言った通り、ブリタニアは大国だ。

一部から侵略しようなんて考えれば、幾ら〈十戒〉とて時間が掛かるだろう。


でも、何で今そんな話になるんだ…?



「〈十戒〉が一つに固まってる限り、正直勝機ははねえ…今のオレにもな。

だから奴らを分離させ、一人もしくは二人ずつ潰していく!! 」



…なるほど、だから敢えて相手を挑発したってワケか。
団長もアホではないんだな。



……馬鹿だけど。



「なるほど?おもしれえ。俺も鼻が鳴るぜ…!!」



ニヒッと歯を見せて話した団長の話に納得さていると、ふと団長の後ろから聞き覚えのある剽軽な声が聞こえた。

きっと豚野郎だろう、と思って僕は声のした方に視線を向けたが
その瞬間、思わず目を見開いてしまった。



「どうやらお前も鍛錬が済んだみてーだな、ホー…

………ク?」



その姿に普段共に過ごしているはずの団長でさえも微笑みを浮かべたまま刹那固まる。

だが次の瞬間には、まるで今の瞬間は無かったかのように首を隣に動かして、いつの間に来たのかジェンナに似た黒髪の女に話し掛けた。



「よう、ザネリ!
お前がここにいるってことはエリザベスの試練も終わったのか?」

「え…ああ」

「無視かぁい!!!」


そりゃそうだよ…だって半分ドラゴンみたいな格好しててキモいもん。

立派にツノまで生やしてよ……仮装パーティーにでも参加するってのか?
とりあえず可愛くもカッコよくもないからやめた方がいいぞ。





…いや、その前にどうしてそうなった。

彼女の御立腹→←彼女の呆れ



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*IJu*(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます! ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね!夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか!? (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年3月15日 23時

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