彼女の呆れ ページ42
「ただーーいま！！…っと」
少し落ち着き始めたハウザーがﾌﾞﾂﾌﾞﾂと文句を言っている間に、いつの間にかカウントは0になり
瞬間僕達の目の前に再び団長が現れた。
その姿は〈十戒〉にやられ無様にボロボロ…ではなく
寧ろ傷一つある様子はなく、向こうに行くのと変わらない団長がそのままそこにいた。
「メリオダス殿！！」
「ああ…！！無事でよかった！」
「マジか……」
「だから言ったろ。ほんの挨拶に行ってくるだけだって」
とりあえずいつも通りの団長にさっきまでギャーギャーうるさかった連中はﾎｯとした顔をして、団長を見遣る。
…よく生きてたな団長。
いや無事で何よりなんだけど、さ…
「だ…だいたいお主、挨拶って何をしてきた？」
「なになになーに、下手なことしたらブッとばすって釘刺してきただけさ」
「「「！！！」」」
……ああ、うん。とりあえず何で生きて帰って来たんだこの馬鹿団長。
「何を考えてるんだ！！下手をしたのはキミの方だろう！！？
それじゃただの挑発じゃないか！！」
しれっと聖戦を起こしかねない事を口にした団長に、流石のキングもお怒りだ。
しかし団長はイマイチわかっていないのか、それともふざけてるのか「うーーん」と頭なんかﾎﾟﾘﾎﾟﾘ掻いて、まるで他人事だ。
「まあ…そうなるかな」
「わざわざ寝た子を起こすような真似をしおってーーー！！
一か所におとなしく固まっておった化け物共が侵略を始めたらどうする気じゃ！？このバカチン！！」
「そこまで怒るかね」
「「これが怒らずにいられるかっ！！」」
遂にはジェンナも声を荒げ、2人の怒鳴り声は最終的にシンクロした。
しかしそれでも団長はわかってないのか惚けた顔を続け、首を傾げるばかり。
……そりゃ怒るだろ、魔神族に喧嘩売りに言っちゃったんだから。
あの金髪の言う通り、短気な奴らの集まりならば今すぐにでもブリタニア支配に向けて準備…いや、もう攻撃していくかもしれない。
なのに団長ったら……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます！ ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね！夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか！？ (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
