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彼女の頑固 ページ41

「マジで送りやがった……」



先程までいた団長がいなくなり、私は真面目にマーリンに狂気を感じた。


いや、確かに団長が行きたいっつってたんだけど…
少しは心配だったり躊躇ったりはしないのか。



「お…おいA!お前、メリオダスを此処に呼び戻す事は出来ないのか!?」

「は?」

「『は?』じゃないだろっ!早く呼び戻さねーと絶対ヤバいって!!」

「いや、そう言われても…団長が言った事だし…
死にたいんだから勝手に行かせれば良いんじゃない…?」

「んなわけないだろ!!さっさと呼び戻せよ!!」

『10、9…』



途端にハウザーは騒ぎ出し、僕に団長を呼び戻すよう、それは必死な形相で僕に頼み込んできた。

だがその間にマーリンはカウントダウンを開始し始めた。



「俺からもお願いします、A。
メリオダスにもしもの事があったら…」



終いにゃギルサンダーにも頼まれる始末。


気持ちはわからなくもないが、人間に頼まれているからかイマイチ気乗りしない。



「そう簡単に言うけどなぁ…魔術を使うのは簡単じゃないんだぞ?
お前達人間と違って、魔女族は繊細なんだ」

「繊細とかどーでもいいから!!
仲間が危ない目にあってるかもしれねーのにそんな事言ってられんのかよ!?」

「…」



…今ので完っ全にやる気を無くした。



生意気な言い草のハウザーに僕は背中を向けると、断固として彼の要求を受け入れないと態度で示す。

すると案の定ハウザーは怒ったようで「おい!」とかしつこく声を掛けるけど、全部無視しといた。



「あーあ、A完全に拗ねちゃった…」

「何でだよ!?」

「キミが単細胞だからだよ、ハウザー」

「た、たんっ…!?だから何でだよ!?」

「ハウザー、少し落ち着かんか!騒いでもこの調子じゃ何も変わらん!」



それでも煩くするハウザーにジェンナも彼を窘め始め、キングは呆れた顔してハウザーを見遣る。




…確かに団長は心配だけど、人間にそう言われると何かすっごく腹立つ。やりたくなくなる。


自分で出来ないクセにどうしてそんなに大口叩けるんだろう。

これだから人間は……

彼女の呆れ→←彼女の心配



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*IJu*(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます! ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね!夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか!? (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年3月15日 23時

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