彼の言い分 ページ12
「ゴウセル殿、ちょっと良いですか？」
Aが部屋を出て行った後、俺はアーサーに呼ばれた。
その目付きは何だか険しい。
まるで怒っているようだ。
「なんだ？」
俺は首を傾げると彼の元へ歩み寄る。
するとアーサーは眉を顰め、俺の目を見ながら続けた。
「……A殿を苦しめるのは…やめて下さい」
「…！」
彼から放たれた言葉に俺は目を見開いた。
ソレはあまりにも唐突で、何の事なのかさっぱり理解出来なかった。
「…何の事だ？」
なので俺は疑問をそのまま尋ねると
アーサーは言いにくそうに視線を落とし
だが何処か感情が込められた声で話を続ける。
「…A殿は、アナタに逃れたいが故に
2人に何があったのかは存じ上げませんが……
どうかこれ以上、A殿を苦しませないで下さい」
「…」
…なるほど、そうか。
そう言えば彼女は言っていた。
俺の事が嫌いだと、大嫌いだと。
だが彼の話からすると、きっと彼女から聞いていないのだろう。
俺がこれまでに彼女に何をしたのか。
どうして彼女に嫌われてしまったのか。
いや…Aが話さなかったのだろう。
先程より幾分か鋭くなったアーサーの眼光が、俺を捉える。
その表情は真剣そのもので、何処か怒りを感じさせた。
「別に苦しませてはいないが？」
「いいえ、彼女の反応を見れば明らかです。
A殿は貴方を明らかに避けています」
「何故そこまで言える？
お前はまだAと暮らして1日も経っていないだろう？」
「そっ、そうですけれど…で、でも！
そんなの今は関係ありません！」
俺が次々と疑問を尋ねていくと、アーサーはハッキリとそう告げて、再びｷｯと俺を睨みつけた。
彼は、一体何が言いたいのだろうか？
俺は彼女を苦しませてなんかいない。
少なくとも今さっきのあの瞬間は。
ただ俺は彼女に�犇縮��瓩�あるだけだ。
それだけなのに、何故理解してくれないのだろうか？
ただ俺は、俺は。
『そこまでだ』
俺に対する敵意を感じたさ、俺はこっそり指先に魔力を集中させていると
ふと俺とアーサーの間に、マーリンの神器が割り込んだ。
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＊IJu＊(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます！ ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね！夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか！？ (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)
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