▼嫌がってる ページ45
A「私の事はいいよ…とりあえず、行くなら私達は先行ってっからな？」
Aは振り返ると微笑み、「行こっ」と井吹君の腕を引っ張った。
井吹君は若干困惑した表情をしながらも、彼女に引っ張られる。
皆帆「___それとも、僕の家に来たくない理由でもあるのかい？」
そこで僕は彼女を逃がすまいと思い切って彼女に尋ねてみた。
瞬間、ピタッと彼女の体が固まる。
…どうやら、図星のようだ。
井吹「…A…？」
A「い…いや、そんな…そーゆー事じゃ、ないけど…」
皆帆「じゃあ、どうしてそんなに嫌がるのさ？」
A「だって人ン家行くんだぞ…？」
皆帆「僕だって昨日、君の施設の人達にお世話になったんだけどな」
A「…」
Aは黙り込むとおもむろに振り返り、何処か睨みつけるように僕を見た。
僕も彼女をじっと見つめ、その瞳から目を離さない。
A「っ…あーー、もうっ！
わかったわかった！！行けばいいんでしょ？！」
暫くそうしていると、Aがついに折れた。
彼女は頭をガシガシと乱暴に掻くと井吹君を引っ張ってこっちに歩み寄ってくる。
皆帆「ありがとう、A」
A「…るっせぇ」
彼女にお礼を述べるとAの瞳は僕をまた睨みつける。
だけど、その表情は何処か怯えているような
何か怖がっているような
そんな表情だった。
−−−
井吹君の許可も得て、僕達は一緒に僕の家へと向かった。
その道中、Aは終始落ち着かなくって
「…行かなきゃダメ？」と何度も僕に尋ねて来たよ。
…何をそんなに怖がっているのだろう。
A「……やっぱ、私行かない方が……」
皆帆「ダーメ、逃がさないよ」
家の前に着くとAはますます挙動不審になり、さり気なく逃げようとするAの腕を僕は掴んで逃げられないようにする。
……そんな、露骨に嫌がられると少し傷ついてしまうよ。
A「っ……井吹、助けて」
井吹「いや、なんで俺なんだよ…」
A「お前しかいねーじゃん…！」
井吹「別にいいだろ？
少し皆帆の親御さんと話すだけだし」
A「だっ、だって……！」
皆帆「入るよー」
A「ちょっ、待っ、待てって…！！」
Aが井吹君に助けを求め始めた所で、僕は彼女を引っ張りながら家の扉を開いた。
瞬間、Aの顔から血の気がサッと引いていく。
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＊IJu＊(プロフ) - じじぃさん» コメントありがとうございます！！ 皆帆可愛いですよね！！ですよねっ！！← そう言って下さるととても嬉しい限りです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年8月21日 1時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
じじぃ - 皆帆君可愛すぎ←本当に面白いです！最新頑張ってください！ (2015年8月10日 7時) (レス) id: f8e2e75170 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ☆ジャスティス☆さん» コメントありがとうございます！！ そう言われるととても嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオウさん» コメントありがとうございます！ また見に来てくださるとは…！ 嬉しい限りでございます！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
☆ジャスティス☆ - この作品とっても面白いです！ 夢主ちゃんが可愛いです！ これからも頑張ってください！ (2015年6月5日 6時) (レス) id: d057ef402f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年4月4日 0時
