▼彼女の両親 ページ21
A「私の親…さ、死んじゃったんだ」
戸惑いながらも彼女の荷物まとめの手伝いをし始めると、
Aが不意に持っていく服を畳みながら、呟くようにそう言った。
皆帆「え……？」
急な話に僕は思わず手を止め、彼女の話に耳を傾ける。
A「事故に巻き込まれて……死んだの。
で…気がついたら、私……此処に来てて…
行き場が無いから、此処に住む事にしたんだ」
彼女は途中で何度も言葉をつっかえさせながらも、僕に自分の辛い過去について話してくれた。
…まさか、彼女が孤児だっただなんて……
全く、予想もしていなかったよ。
だって彼女、普段の態度からは微塵にもそんな感じは無かったし…
A「此処の連中は…その、優しい人が多くて……
こんな私にも親切にしてくれて、さ。
だけど私には…その優しさが妙に感じて、な。
あんまり、此処の人達と話した事ないんだ」
Aはそう話すと一度手を止め、困ったように笑って肩を竦める。
その瞳は何所か寂しそうで、悲しそうだった。
皆帆「A……」
A「…ビックリした？私が孤児だったの」
皆帆「……うん。
正直、予想もしていなかったからね」
A「そっか…
……何か、ごめんね。
こんな暗い話しちゃって」
Aは謝ると作業を再開させ、畳んだ服をバックに詰めていく。
…どうして、謝ったりなんかするのだろう。
彼女が謝る必要なんてない。
逆に、僕が謝るべきだ。
軽はずみでAの家まで押し掛けに来たんだ。
少しは責められてもいいはずだ。
それなのに……
皆帆「いや…僕の方こそ、ごめんよ」
A「何で和人が謝るの？
何も悪いことしてないじゃん」
僕は彼女から目をそらし謝ると、Aはクスッと微笑み、首を傾げた。
…どうして、笑えるのだろう。
辛いはずなのに。
皆帆「いやっ、僕は……」
彼女の優しい言葉に僕は首を横に振り、
僕は再度彼女に謝ろうと口を開いた瞬間…
『A、いるよね？』
誰かが、Aの部屋のドアをノックした。
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＊IJu＊(プロフ) - じじぃさん» コメントありがとうございます！！ 皆帆可愛いですよね！！ですよねっ！！← そう言って下さるととても嬉しい限りです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年8月21日 1時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
じじぃ - 皆帆君可愛すぎ←本当に面白いです！最新頑張ってください！ (2015年8月10日 7時) (レス) id: f8e2e75170 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ☆ジャスティス☆さん» コメントありがとうございます！！ そう言われるととても嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオウさん» コメントありがとうございます！ また見に来てくださるとは…！ 嬉しい限りでございます！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
☆ジャスティス☆ - この作品とっても面白いです！ 夢主ちゃんが可愛いです！ これからも頑張ってください！ (2015年6月5日 6時) (レス) id: d057ef402f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年4月4日 0時
