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#暗闇の闇〜主人公〜 ページ11

私は1人、暗闇を走っていた。

でも、今回は狷┐欧覘甍戮任呂覆、狡匹こ櫃韻覘甍戮澄


何を追い掛けているのかと言うと、
それはイナズマジャパンのメンバー達。


皆帆君や真名部君、キャプテン
もちろん、はー君もいる。全員いる。

全員が、私に背中を向けて歩いている。

私は必死に走っているけど、一行に距離が縮まらない。むしろ、 離れていっている。


忌まわしき義妹達がいなければ1人でもいいなんて言っていたけれど…

はー君が傍にいないのは、嫌。


そんなの、耐えられない。


「待って」と声を出そうとしたが、何故か声が出ない。

それでも少しでも届くのならと信じ、口を大きく開けて必死に声を出そうとする。


だけど、はー君は振り返りもせず黙々と進む。離れる。


私は咄嗟に手を伸ばした。

手を伸ばしても届かない事くらいわかっていたが、伸ばさずにはいられなかった。


怖い。


そのたった一言が私の中で何度も何度も反響し、私の足を速める。

だけど、どんなに速く走っても、どんなに手を伸ばしても、皆には届かない。


どんどん小さくなる皆の背中。

次第に、少しずつ皆が暗闇に溶けるように消えていく。


ヤダ…嫌……消えないで………!


そう叫んだつもりだったけど、以前と変わらず声は出ない。

そうして1人ずつ、1人ずつ消えていき。


ついに、はー君だけになってしまった。


そこでようやく、はー君はゆっくり振り返った。

ようやく、私の思いが届いたのだ。


私は精一杯微笑み、彼に駆け寄った。

先ほどとは違い、どんどん近付く。離れない。


はー君の表情はとても××××ている。


私は腕を大きく広げ、彼に飛びつこうとした


……が、


突如、闇が、はー君の足にまとわりついた。

そして、それははー君を足元から飲み込んでいく。



はー君まで……消えていく。


嘘……こんなの……!?


私は必死に走る。
間に合わなくなる前に手を伸ばした。

徐々に足元から消えていくはー君。

私はいよいよ怖くなった。


あとちょっと、もう少しで手が届く。


思いっきり、肩が外れてしまうぐらい腕を伸ばす。

もう少し、もうちょっと。


お願い、間に合って……!!
































































しかし、私の願いは虚しく

はー君は闇に飲み込まれてしまった。

#小競り合い→←*番外〜七夕の夜空〜



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くにとび(プロフ) - こんばんは~ (2014年9月11日 20時) (レス) id: 8081e2eb22 (このIDを非表示/違反報告)
美薫(プロフ) - 続編おめでとう御座います(T_T)更新、楽しみに待ってます(`∇´ゞ頑張って下さい(^o^)/ (2014年6月23日 22時) (携帯から) (レス) id: c09d542fe6 (このIDを非表示/違反報告)
狩屋ハルカ - 続編おめでとうございます!応援してます!頑張ってください! (2014年6月23日 16時) (レス) id: b968f3be84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年6月22日 17時

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