辻 457 ページ40
その感情が顔にも出ていた様で、彼は「お前の為なんだからな」と言葉を付け足した
「捻くれ者の多いこのサーカス団には幾つか掟があるが、お前の存在はそれ以前の問題だ。
平穏に此処で暮らしたいなら、ルールを守って必要以上に踏み込むな。
……ただでさえお前は�爛▲ぅ牒瓩忙�てるんだから」
「えっ……え？」
最後の方は呟くようにして告げると、彼は俺の返事も聞かずに部屋を出て行ってしまった。
1人部屋に取り残された俺は暫く呆然と乱暴に閉められた扉を眺めていたが
やがて自分のベッドに腰掛けて、疲労感から1つ溜息を吐き出した。
……俺はやはり、この館に来るべきではなかったのかもしれない。
倉間の言う通り、俺も反抗すれば良かったのかもしれない。
団員はほとんどが敵意を剥き出しにしているし。
…そもそも敵同士だったから、それは仕方ないのかもしれないが。でもそれにしたって瞬木のは酷過ぎると思うが。
イドラと一緒ならそれなりに平和にやって行けると思っていたのだが……
よくよく考えれば、彼女が四六時中俺と一緒にいてくれるワケなんて無いし、彼女はこの団のリーダーだ。
団員を纏める為に色々大変だろうし、俺となんて一緒にいられない。
それにイドラは無理矢理俺にナイフを持たせて……
ああ、いや。これ以上は思い出してしまいそうだから考えないようにしようか。
なんて事を考えて、もう一度俺は溜息を吐くと
ふと、瞬木が口にしていた�爛▲ぅ牒瓩砲弔い討竜震笋�浮上した。
瞬木は確かに言っていた。
俺は�爛▲ぅ牒瓩隼�ている、と。
�爛▲ぅ牒瓠帖弔箸蓮�誰なのだろうか？
団員の中の誰かなのか？それともイドラなのか？
でもそうだとしたら、何故あのタイミングでそんな事を口にしたのだろう？
それに�爛▲ぅ牒瓩頒譴い浸�の瞬木の横顔が妙に物憂げだった。
もしかしたら彼の家族…とかなのだろうか？
それとも友達…とか……？瞬木に友達がいるイメージがイマイチ思い浮かばないが……
どちらにしろあの表情から察するに、あまり踏み込まれたくない話題ではありそうだ。
勿論本人から直接聞いたり、周りから情報を集めようだなんて、そんな野暮な事はしない。
第一、そんな事知った所で
俺如きが何とか出来るような事でもないだろうから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - ゆきうさぎさん» コメントありがとうございます！続編来てしまいした…()これからも亀更新ですが、頑張らせて貰いますー！！ (2018年8月11日 2時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 続編おめでとうございます！！楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: dea74ddfb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
