#ちょっとだけ ページ33
市川「……わかりました」
少しの間を空けて市川君は頷くと「但し」と続けて人差し指を立てた。
私は思わず背筋をピンと伸ばし、市川君を見つめる。
市川「1人で無茶な行動を取るのは、くれぐれも避ける事。
Aさんは何かと1人で頑張ろうとする節がありますからね。でも無理は禁物です。
場合によっては返って迷惑になるケースがありますので」
A「迷惑……」
…つまり、勝手な行動は取るなって事？
何だかはー君みたいな事を言うんだね。
市川「ですから、もしもの時は私を頼って下さい。
出来うる限り、御協力致します」
A「…でも、それじゃ市川君が迷惑になるんじゃ…」
市川「別に『迷惑をかけるな』とは言っておりませんよ。第一人間は他人に迷惑をかけずに生きる事なんて出来ませんから。
ただ、1人で抱え込まずにまずは相談して下さい。少なくとも此処の人達は皆、アナタの味方ですから」
ﾆｺｯと口元に笑みを浮かべながらそう語る市川君。
その言葉に私は目を見開いた。
…今まで私は誰にも迷惑を掛けないようにして
でも結果それが空回って、逆に迷惑になってを繰り返してた。
迷惑なんてかけるものじゃないって思って、困った事があっても誰にも、はー君にも教えないで1人で抱え込んでた。
でも、此処の人は逆にそれを許さない人がいる。
結果他人の過去とかトラウマとか、全部全部取り払って
居場所を作ってくれる不思議な人が確かにいる。沢山いる。
だから私も変われたんだ。
他人が怖かったのに、こうやって普通に話せてるし、触れられるし、笑い合えるし。
はー君もそう。だって表情が違うんだもん。
清々しいというか、さっぱりしているような感じがするの。
……本当に、キャプテンは不思議な人だ。
A「…………うん、わかった」
市川君に釣られ、私も笑みを浮かべるとそう答えて頷いた。
すると市川君は何処か嬉しそうに微笑んで「必ずですよ」と言った。
そうだね、折角こんなにも居心地のよい人達と出会ったんだもん。
少しだけなら、困らせても許してくれるよね。
………ちょっと、だけなら。
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＊IJu＊(プロフ) - 柊那さん» 初めまして、コメントありがとうございます！ 読んでいただきありがとです…！ ここまで来るの長かったですよね？だってpart9ですもん……((( でもこれからも更新頑張りますよ(｀･ω･´) 良かったら最後までお付き合い下さいませ！ (2017年4月7日 0時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
柊那 - はじめまして！昨日からこの小説を読ませてもらってます！とても面白くて大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2017年4月3日 7時) (レス) id: 6886eff87c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 不月神さん» 初めまして、コメントありがとうございます！ 良いじゃないですか蛇！！お目目クリクリしてますし、触ると気持ちいいですし！ 爬虫類ってあんまり人に好まれませんよね…(´･ω･`) (2017年3月28日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
不月神 - はじめまして！私は、動物のなかでは蛇が一番好きです！！周りからよく「かわってるね」って言われます(笑) (2017年3月27日 23時) (レス) id: 7f9d6d6877 (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - 夢主ちゃん...(/;ω;)良かった本当に良かった...(TωT) (2017年1月21日 11時) (レス) id: 2615ba5e7b (このIDを非表示/違反報告)
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