▼込められなかった銃弾 ページ40
おばちゃん「ただねぇ、少し気になる事があってね」
おばちゃんは何が気になるのか、拳銃を見ながら訝しげな表情を浮かべた。
何よりAに関する事なので、また食い気味に僕がその気になる部分を尋ねると、おばちゃんは驚く事を口にした。
おばちゃん「この拳銃、弾が込められていなかったのよ」
皆帆「えっ……？」
その言葉に僕達は騒然とする。
そうしてAの行動をよくよく思い返していた。
……確かにAは最初に偽物を威嚇で撃ったっきりでその後は構えてはいたものの、撃とうとはしなかった。
もしもおばちゃんの話が本当なら、威嚇で撃ったのが最後の銃弾。
つまりそれ以降は弾が込められていない状態で、武器を持つ偽物と対峙していたという事になる。
あんなにも弾は当てると豪語していたのに
まさかその銃弾が無い状態だっただなんて。
一体誰が想像しただろうか。
葵「つまり…Aちゃんは弾が無い状態だったって事…？」
市川「弾がアレ以上無いと気付かなかったのでしょうか…？」
皆帆「いいや、それは多分…ありえない。
Aは銃に詳しかったからね」
真名部「だったら何故、彼女は…」
皆帆「そんなの、決まってるじゃない………」
�猖傭�を守る為だよ��
僕が続きを言わずとも、誰もがその先の言葉を察した。
そうだ…Aはきっと僕達を守る為にあの場に立ち続けていたんだ。
弾が無くなって、持っている銃がハリボテに成り果てても。
僕達に相手の銃口を向けさせないようにする為に、わざと目立つように振舞った。
それは一歩間違えば、自分の命に関わる役割だ。
相手も銃を所持していたし、なにより撃たれるとすれば真っ先にAが狙われるのだから。
今回の場合は相手にAの性格が知られていたので、僕が狙われてしまったけれど…
それでも彼女は捨て身で僕を銃弾から守ってくれた。
彼女は僕達の命を、文字通り体を張って守ってくれたんだ。
そうだ、それなのにあの銃が何に使われいたのかなんて、物騒な事考えて。
きっと昔の彼女も今のように、銃口を無闇に人に向けたりなんかしない。
だって彼女は心優しくて、いい子だもん。
撃ったのならそれなりに理由があるはずだ。
だからAは悪くない。
李音ちゃんも悪くない。
……そう、自分で自分に言い聞かせた。
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ルナストーン(プロフ) - ＊IJu＊さん» すみません…あの…僕…調べるとき…G○ogle知ってまして…使ってますので…ご心配なく…？ (2020年10月14日 0時) (
レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» Googleがややこしかったら『コトバンク』という辞書アプリをオススメします！簡単で見やすく、基本無料なのでお手軽に調べられますよ〜！自分も文章を書く時にお世話になっているアプリです〜！ (2020年10月14日 0時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - ＊IJu＊さん» わっ…分かりました…！ (2020年10月14日 0時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» 皆まで言うな』は「全部言わなくていい」という感じの意味なので『最後まで言うな』と意味的にはほぼ同じかと……辞書で調べればおそらく載ってると思いますし、Google先生でも調べられますので、詳しくはそちらの方で調べてみてくれれば…！ (2020年10月13日 23時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - ＊IJu＊さん» あっ…多分そう…です…？（意味的に同じとは…？小学生（？！）にも分かるように説明して欲しいのですが…） (2020年10月13日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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