ワンピースとスキンシップだ ページ19
約束の日曜日。
俺は集合時間よりも15分程早くに、雷門高の正門に到着した。
正門前にはまだ古城がいなったので、少し安心。
暫くそこで突っ立って待っていると………
「不動さん！」
後ろから俺の名前を叫ぶ声が聞こえた。
俺は反応して振り返り、
そして彼女の姿を見て、思わず目を見開いた。
俺の目線の先には、淡いピンク色のワンピースを着た、古城がいた。
所々にレースがあしらわれており、とても可愛らしい。
更にいつもは無造作に下ろしていた長い茶髪をハーフアップにし、花のバレッタで纏めていた。
前髪もピンで止め、彼女の黄色い瞳が露わになっている。
いつも部活で見る古城との違いに、思わず『誰？』と一瞬本気で思った。
おいおい、髪型と服装何とかすれば、それなりに可愛いじゃねぇか。
………って、何思ってんだ、俺。
「す、すみません、遅れてしまって…」
俺の元まで駆け寄って来ると、息切れ切れに俺に謝った。
「いや、別に……今来たばっかだし」
俺は何となく目をそらしつつ、そう言った。
すると古城は安心したように表情を綻ばせ、「良かったです…」と呟いた。
「では、行きましょうか」
「お、おう」
会話も程々に、俺達は古城の家へと向かう。
その間、俺の目線はチラチラと古城に向いていた。
…何か、気になるんだよ。
変な意味とかじゃなくて、本当に。
「不動さん」
「は、へぃ？！」
その時、唐突に古城に声を掛けられ、思わず声が裏返る。
ヤベ、チラチラ見てたのバレたか……？
「不動さんは、勉強教えられますか？」
しかし、予想もしていなかった質問に俺は思わず「は？」と聞き返してしまった。
「…え？どうゆう事？」
「いえ、特に意味とか、そういうの無いですから」
…何かよくわからないが、
今の言い方から、何かあるなと思った。
「何かあんのか？」
「いえ、何も」
「本当か？
嘘じゃねーだろうな？」
「嘘じゃないですよ、本当ですよ」
「じゃあ、目をそらして言うんじゃねえ。
目を合わせろ、バーカ」
俺はそう言って、古城の耳を軽く引っ張る。
古城は無表情で「痛いです」と言うと、引っ張られた耳を抑えて俺を見上げる。
「暴力反対です」
「暴力じゃねぇよ。
俺なりのスキンシップだ」
「…スキンシップ？」
「あぁ」
俺の答えに古城は首を傾げ、
「……そうですか」
と、微かに眉を顰めてそう呟いた。
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＊IJu＊(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございますっ！！ ブァ、嬉しいっ……！！ 更新頑張りますっ！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月14日 0時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 74baf496f0 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» 回覧ありがとうございます！ そう言って下さると嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月10日 12時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 見ました。面白かったです！！ (2015年1月9日 21時) (レス) id: 3f28cb10a1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - メルボルンさん» 本当ですか？ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) どうなっていくかは自分でもわからないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです！！← (2015年1月9日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月8日 0時
