妖精王の見守り ページ50
ヘルブラムとの決着がつき、オイラはディアンヌの元へ戻る。
オイラが戻って来るとディアンヌは微笑んでくれた。
「ごめんね、ディアンヌ。
キミを一人怖い目に遭わせて…」
「…ありがとう…キング…」
彼女に一言謝ると、ディアンヌはいつもより弱々しい声で、
それでも、優しくそう言ってくれた。
「お疲れさーん」
その時、オイラの背後から気怠そうな声が聞こえた。
振り返るとそこには、白銀の髪をお下げに垂らした、懐かしい少女が浮かんでいた。
「…A？」
「お久しぶりでございまーす。
…って、お前さっき僕の事睨んだだろ。
なんでそんなビックリした顔してんだよ」
彼女は眉を顰め、オイラを睨み付ける。
いや、そうだったけど…
あの時は必死だったから…
「……A…？」
Aと話しているとディアンヌも微かに目を開き、Aを見る。
そして視界に捉えると、ディアンヌは微笑んだ。
「…ホントだ……Aだ……」
「…」
対してAは不快そうな表情をして、ディアンヌを睨んだ後、
ゆっくりと、彼女に近づいた。
…そう言えばA、女性に対して物凄く殺意剥き出しだったような……
「A、待って」
少し不安になって彼女を呼び止める。
Aはピタッとその場で止まった。
「…何もしないから」
「本当に？」
「弱った女に追い討ちをかけるほど、僕は人間を忘れちゃいないさ」
そう言うとAはまたディアンヌに近付き、彼女の眼前で止まった。
ディアンヌは力無く微笑み、Aはそんな彼女頬に手を置いた。
「………よく頑張ったな、ディアンヌ」
「……ありがとう…A……」
「よしよし」とディアンヌの頬を優しく撫でるA。
ディアンヌは嬉しそうな表情をする。
……彼女、性格変わった？
それとも、弱った女の人限定…？
「なぁ、一つ聞かせてくれないか…？
俺にはどうしても〈
だとしたら、突然王国に乗り込んできた理由はなんだ？」
「……さらわれたエリザベス王女を救い出すためさ」
聖騎士の疑問にオイラは答えながら、地面に下りる。
すると彼は目を見開き、驚いた表情をする。
「さらわれた…って…え？
エリザベスは今、王国にいるってのか…？」
どうやら、知らないみたいだ。
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
