彼女の傍観 ページ49
「…」
暫くしたら攻撃が止み、辺りに砂煙が立ち込める。
そのせいでディアンヌの様子がわからない。
首元を触手に掴まれてたキングは乱暴に放られ、砂煙の前に倒れた。
僕はそれをただ静かに傍観。
だって、手を出すなって目が言ってたんだもん。
ちゃんと出さないよ、僕。
「…！？
バカ…な…！？」
やがて全貌が明らかになり、妖精は声を荒げた。
ディアンヌの周りにはシールドの様なものが張られており、彼女は無傷だったのだ。
「“霊槍シャスティフォル 第八形態『
キングはゆっくりと立ち上がり、妖精を真っ直ぐに見据える。
キングの神器って、ホント色んな形態があって便利。
「なぜだ…
神樹はチミを見限ったんじゃないのか…！？
なぜ…なぜシャスティフォルの力をそこまで引き出せる…！？」
妖精は酷く驚いた表情でキングを見下ろす。
「神樹は自分が傷つくと花粉を出して傷を外敵から護り癒すんだ。
何十年、何百年かけてゆっくりと…
即効性こそないが痛みは十分和らぐ」
あ…なら、ディアンヌのそばにいれば良かった。
キングは浮き上がり、妖精と同じ高さの所まで行くとピタッと止まる。
「ヘルブラム、まだ続けるつもりか…？
七百年経った今もなお……人間を滅ぼしたいと思っているのか…？」
「『まだ続けるか』じゃないのよ…
『もう止まれない』んだよ〜〜〜！！」
そこから2人の激しい戦いが始まった。
ヘルブラムがいくつもの短剣でキングに襲い掛かるが、キングはそれを軽く受け流し続ける。
だがだんだんとヘルブラムはキングに押され始め、
最後にシャスティフォルで切られ、ヘルブラムの動きは止まった。
少しの間を置いてヘルブラムの体から血が吹き出し、彼は力無く地面に落ちた。
……終わった、な。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
