彼女の絶望 ページ42
「……………えっ………………？」
バランスを崩し、私はゴウセル様のすぐ横に倒れた。
何が………
今、何が起きた？
「油断したな……だが、所詮は小娘。
貴様の力なぞ、我が魔力『
嘘、だ……
しかも、ダメージをほとんど負っていない……
そんな…そんな事って………
「あ……ぁ…………
あああああああああああっ！！！」
奴を倒せなかった悔しさと、足を吹き飛ばされた痛みに堪らず私は叫んだ。
喉が引きちぎれると思うほど、大声で。
左足は太腿から下が無く、血が滝の様にダラダラと流れていた。
痛いなんてもんじゃない。
頭がどうにかなりそうだ。
「う…ぁ………ゴウセル様……
ゴウセル、様っ……！」
私は足の痛みに耐え、ズルズルと地を這いゴウセル様の手を握り、顔を上から覗き込む。
ゴウセル様は以前として瞬き一つもせず、動く気配も無い。
「ゴ、セル…様……ごめん…なさい……
私…あんた、の………か、たき……取れな、か…った……」
意識が朦朧としてきた。
私は歯を食いしばりながら、途切れ途切れに言葉を紡ぎ、ゴウセル様に謝った。
「最期の言葉はそれだけか？」
いつの間にかドレファスが私を見下ろし、剣を高く掲げていた。
私はゆっくりと振り返り、彼を睨み付ける。
視界が霞み、息も荒くなってきた。
ヤバイ……私、死ぬのかな………
多分、このまま放っておいたら出血死。
ドレファスのあの剣で貫かれても、死ぬ。
何が何でも目の前には、『死』しか残っていない。
ああ…ホント、こんな事になるなら、小屋から出なければ良かった。
こんな最期を迎えるなら、私は何も知らない女の子でありたかった。
ドレファスは剣を振り下ろす。
だけどそれが私にはスローモーションの様に見えた。
そう言えば私…まだ、本当の名前、聞いてなかった。
一体、どんな名前なんだろ…
もうどうでもいいけど。
ギュッとゴウセル様の手を強く握り、目を閉じる。
さようなら、メリオダス達。
やっとそっちに行けるよ、リラ_______
「“
剣が私の体を貫くと同時に、
『ビビッ』とゴウセル様の指先が、光った気がした。
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
