妖精王の驚愕 ページ24
夜中、下の階がドタバタと煩くて目が覚めてしまった。
気になって部屋を出ると、後からバンと団長、
そして外で寝ていたディアンヌまでも起きてしまい、下の階へ。
するとそこには床にへたり込んでいる王女様と豚君、
そしてリラを抱えたゴウセルが立っていた。
驚く事にその部屋の壁には巨大な傷が出来ていた。
寝る前までは確かに無かったのに。
しかもそれは、まるで刃物で切られたかのように深く、鋭く抉られていた。
「え…？な、何で壁に傷が…？
しかも、刃物で切られたような…」
「えと…その、先程リラ様が…私達を襲おうとして…」
「リラが…？」
王女様の証言にみんな一斉にリラを見る。
リラは寝息を立て、眠っていた。
「リラが？エリザベスを？」
ディアンヌは心配そうに窓から王女様を見つめる。
「は、はい…
いきなり、髪の毛で攻撃してきて…」
「髪の毛で？」
「まさか壁のこのデッカい傷も髪の毛でやったのか♪」
「はい…そうです」
「ええっ？！」
オイラはついリラの髪の毛をじっと見てしまう。
…あの、壁の傷をあの髪の毛で…？
一体、どうやって？
「ゴウセル、どういう事だ？」
少しの間を空け、団長がゴウセルに尋ねた。
ゴウセルはじっとリラを見つめていたが、顔を上げて静かに答えた。
「王女を襲おうとしたのは恐らくリラの意思ではない。
別の“何か”が一時リラの身体を支配した」
「何それ…？」
「つまり、二重人格？」
「…少し違う」
ゴウセルはまたリラを見つめ、
彼女の頭を撫でるとまた口を開いた。
「髪の毛については一切不明だ。
“何か”がリラの髪の毛を操ったのか、それともリラ本来の魔力を“何か”に強制的に引き出されたのか…」
「とりあえず、その“何か”が原因だな？」
「ああ、それは間違いない」
ゴウセルが答えると団長は腕を組んで何やら考え出した。
“何か”って…何さ？
二重人格…は、少し違うらしいけど、
とゆうか『少し』って何がどう？
それに髪の毛の事も気になるな…
壁に大きな傷をつけたくらいだし。
一体、リラは何者なんだ…？
「じゃあ、俺達はそろそろ寝る」
「え？」
暫くみんなで考えていたら、ゴウセルが急にそう言って階段を上り始めた。
「ま、考えても仕方ねーよな。
オレ達も寝るか！」
ゴウセルに続き団長までもそう言いだし、王女様を連れて階段を上がる。
いや…もうちょっと考えようよ……
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＊IJu＊(プロフ) - ユキヤさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで嬉しいです^^名前についてはどちらも変更可能ですので、そちらで御自身のお好きな名前に変えて頂ければ……！ (2022年9月10日 18時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヤ - 名前が一緒でめっちゃ読みにくいけどめっちゃおもろい今日このごろ (2022年9月10日 12時) (レス) id: 30a2e3b099 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - そうなんですか．．．まぁ、アニメキャラはみんな可愛いです。機会があったら調べてみますね♪ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 銀来さん» いえ、好葉というキャラクターがいるんですよ…紛らわしくてすみませんorz 因みにマギはあまりわかりません、ごめんなさいorz (2015年8月13日 13時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - 好葉→紅覇ですか？えっと、要するに、マギ好きですか！？ (2015年8月12日 16時) (レス) id: 6789b7c894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年3月23日 19時
