＊ ページ2
「……何？それでボクを疑ってるんですか？」
「あぁ、疑っているよ。疑っているとも。
現在船内にグノーシア反応が3体あるンだからね。
疑わしきは罰せよ、が常識だろう？」
「いや、どんな常識ッスか……つかグノーシアの方かよ。
気持ちは分かりますけれど、ボクに付き纏っても時間の無駄ですよ？だってボクはたまたま乗り合わせただけの、ただの乗員なんですから」
内心冷や汗かきつつも、オレは取り繕う。
疑う、って……グノーシアとしても疑ってるってコトかよ。酷くね？今の所は大人しくしてるのに。
やっぱ奇抜な格好してる分、発想も人並みから外れてんなぁ。コイツこそグノーシアなのでは？
……なんてな。
「ところで、」
ヤツの言動に呆れ返っていると、不意にラキオは表情を改める。
次はなんだと思いつつも返事をすると、今度はこんな事を口にした。
「綺麗なモノに、興味はあるかい？」
「…………は？」
……なーに言ってんだ、コイツ。
あんまりにも素っ頓狂なら質問に俺は思わず声を上げる。でも話の内容はちょっと興味がそそられた。俺、綺麗なモン好きだから。
一応、興味が無さそうにしつつも「それが？」と尋ねると、ラキオは口元に微かに笑みを浮かべた。
「あぁ、答えなくてもいいよ。今の反応で大体わかった。それにしても……ふぅん、なるほど？これは中々興味深い……」
「(え、怖……なんかブツブツ言い始めた……)」
「よし、決めた。君、今から僕の部屋に来なよ。
丁度、研究に必要な人材を探していたンだ。報酬に君が好みそうな�璢採錣淵皀劉瓩鯑段未砲△欧襪�ら、ついて来るといい」
「へっ？……はァっ？！」
……1人でブツブツ言ってる間に逃げれば良かった。
つーか何なんだ、この展開。急過ぎるんだよ。
コイツの考えている事がよく分からない。
何故いきなりそんな事を言い出したのか。
�犖Φ罩瓩辰堂燭覆里�。
報酬の�璢採錣淵皀劉瓩辰動貘硫燭覆里�。
分からない事だらけで怪し過ぎるし
何より、コイツ正気か？？
今、船内ではグノーシアが3体闊歩してる状態なんだ。
いや、もしかしたら昨日コールドスリープしたオトメがグノーシアなのかもだけど。それでもまだ2体残ってる。
そんな状態で？たまたま乗り合わせただけの初めましての人間を？？自分の部屋に招くだと？？？
頭のネジどうにかなっちゃってんじゃないの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「短編集」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
