◇ラプンツェルの抱き枕と ページ2
「…………んぁ？」
ふと目が覚めて、私はもぞもぞと動き出す。
布団の中で伸びをして、また抱き枕を抱き締めて。
目覚まし時計で時間を見ると、いつも起きる時間の丁度5分前だった。
いつもより早くに寝たから、いつもより早くに起きれた……とは言っても、5分だけだけど。
まだちょっと眠いけど、ここで2度寝なんてしたら寝坊助しちゃう。
私は上体を起こして、大きな欠伸を1つしながら、腕を大きく伸ばした。
「…ん〜…？」
まだ寝ぼけている眼を擦って、朝の支度をしようとした時だ。
ふと、いつもは部屋にない物が目に入り、私は思わず視線を落とす。
私が抱いていた抱き枕。
その上にジャージが乗っていた。
これって……イナズマジャパンのジャージ？
でも私のじゃない。だって大きいもの。
一瞬誰のかな、ってぼんやりした頭で考えたけれど、すぐにフドウのだって思い出す事が出来た。
昨日、フドウにジャージ借りたんだもんね。
私の泣き顔を隠す為に。
昨日も部屋に戻るまでずっと頭の上に被ってて
部屋に戻った後に「どうやって返そうかな」ってフドウのジャージとにらめっこしながら考えてたら、そのうち眠くなって……それで…………
「………………へっ？」
そこまで思い出してから、私の頭は一気に覚醒する。
も………もしかして私、フドウのジャージと一緒に寝た……？
もしかして、私………フドウのジャージごと抱き枕抱き締めて寝たのっ……？！
「おわぁぁあっあ！？うぁあぁあ？！」
私は思わずフドウのジャージから後退る。
でもすぐ後ろは壁ではなかったみたいで
私はそのまま背中から落ちてしまう。
背中を打ち付けた痛みに一瞬悶えるが、すぐに昨晩の事を思い出して悶える。
寝惚けていたとはいえ、まさか自分がそんな……そんな事をしたと思うと恥ずかしくて堪らない。
こんなの誰かに知られたら……へ、変だって思われるっ……！
フドウになんて知られたら……変な子だってバカにされちゃうっ……！！
「い、いぃいやいやいや！い、言わなきゃいいんだもんね！そう！！言わなきゃいーの！！
い、言わなければ誰にもバレないし、フドウだって……」
そう考えて1度冷静になろうとしたけれど
直後に「でも私が抱き締めたジャージをフドウが着るんだ」って考えたら、また頭が騒ぎ始めた。
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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