探偵フクロウと独りのハイエナPart16 (ページ7)

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▼もう終わりにしようページ7

天馬「ありがとうございます！女王陛下！」

ﾗﾗﾔ「妾はここに知った。これから先、どんな事があろうとも星々は1つになって打ち勝つ事が出来るのじゃ。

守り抜いて行こう、この平和を！」

外では祝いの花火が上がり、上から紙吹雪が舞う。

地球を守り、銀河を救い、ようやく私達の闘いは幕を閉じた。

ここまで来るのに、色々な出来事があった。

そのせいで泣いたり怒ったり、嫌な気持ちになった事も沢山あった。
時には危険な目にも巻き込まれちゃったりしてさ。

でも皆がいてくれたから。
和人達がいてくれたから。

私達は乗り越えられた。
私はやっと、受け入れられた。

もう、私を悩ますモノはない。
隠れるのも逃げるのも、もうやめよう。

これ以上、偽るのもやめよう。

もう、終わりにしよう。
〝灰凪A〟としての人生は。

A「ははっ、全然似合ってねー」

皆帆「Aはよく似合っていると思うよ。
『鬼に金棒』ってね」

A「……ソレ、褒めてるの？」

祝辞も終わり、皆宮廷内で思い思いに過ごす中
私は早速和人の花冠姿を弄る。

そうしたら褒めてんのか貶してんのかビミョーな言葉が返って来て。私は思わず首を傾げた。

ま、「似合ってる」ってのは本心だろーな、コイツ。

だって和人は私の事、大好きだもんね。

ｶﾞﾝﾀﾞﾚｽ「おめでとー、A！！」

A「うわっ？！」

ようやくいつも通りに和人と話していると
不意にガンダレスが背後から抱き着いて来て、私はバランスを崩して倒れそうになる。

踏ん張って耐えたけど、次に来るのは力任せなハグ。
すぐに苦しくなって私はﾍﾞｼﾍﾞｼと腹に回されたガンダレスの手を叩くと、彼はすぐ離してくれた。

ったく……来るのは構わないけれど、馬鹿力だから加減もバカなんだよ。

もう少し優しく出来ないのかな、コイツ。

ｶﾞﾝﾀﾞﾚｽ「お前もよくやったな！褒めてやるぞ！」

皆帆「あ、ああ、ありがとう……でもハグは遠慮しておくよ……」

ガンダレスはそのまま隣の和人にも抱き着こうとしたみたいだが、その前に和人は遠慮気味に身を引いた。

ガンダレスは両手を広げたままキョトンとした顔をして「なんで？」と首を傾げる。

まぁ、そりゃそうだろ。
私の見たらされたくなくなるって。