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△リボンが228こ▽ ページ35

真名部とAが稲妻商店街を去った後、皆帆達はその場で警察に通報してワケを話した。

最初こそ信じてもらえなかったものの
瞬木、久坂、井吹の怪我と今まで集めた微量の情報の公開、そうして誘拐犯であるAと名乗った少女について話すと態度を改め、真名部の無事を聞いてようやく信じてもらえた。


とはいえ子供だけで情報を集めたのは素直に褒められるものではなく、そのせいで怪我人が出たと言うのだから皆帆達はついでに軽く叱られてしまった。

だが最後には情報を提供してくれた事に感謝され
そうして、もうこの事件については関わるなと耳にタコが出来るんじゃないかと言う程言われてしまった。


皆帆達ももうこの件からは降りようと思っていた。
自分達の力ではもう真名部は救えないと思ったから。

諦めた、というわけではないが
少なくとも現状自分達に出来る事はもう無いだろう。
あとは専門の人達に任せよう、という事になった。


因みに今回の件で怪我を負った3人についてだが。
久坂は軽傷、井吹もAにうなじを殴られ気絶していたが無事。

瞬木も頭から軽く出血したようだが大事には至らず
病院で頭に包帯を巻かれただけの処置で返された。



『それにしても、みんなが無事で良かったー!』



今回の件は5人が家に返されてすぐ皆帆からイナラインで元アースイレブンメンバーのグループチャットに書き込んだ。

それにいち早く目を通し返信を返したのは信助だった。



『ホント、大きな怪我とかなくて良かったわ!』

『つーか、誘拐犯と対峙するとかお前ら勇気あり過ぎんだろ……』
『逆によくソレだけの被害で済んだな』



次にさくらからも安堵の返信が届き
鉄門は加えて呆れたように言葉を続けた。


言われてみれば、5人もの人間を殺し、真名部を誘拐した凶悪犯。その少女と対峙して皆無事だったのは奇跡だと言えるだろう。
実際、警察の人も似たような事を言っていた。

普通だったら1人は重体が出ても可笑しくないらしい。


確かにあの時、真名部が彼女を止めてくれなければ
Aの暴走により間違いなく瞬木は軽い出血だけでは済まなかっただろう。

実際彼女と対峙した皆帆も、あの時の彼女の目を思い出して背筋を凍らせた。

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*IJu*(プロフ) - あずさん» はじめまして!コメントありがとうございます!一気見するぐらい夢中になって頂けて嬉しいです(´˘`*)お褒めの言葉もありがとうございます、恐縮です…!これからも更新頑張りますー! (2021年2月8日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - はじめまして…!今日このシリーズを見つけて、一気見してしまいました…!!!真名部が少しずつ追い詰められていく様子が細かく描写されていて凄く読み応えがありました…!!本当にすごいです!!これからも応援しております…!! (2021年2月7日 17時) (レス) id: 9c7942e2bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月29日 3時

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