△リボンが225こ▽ ページ32
普段は彼女の事を爛▲淵伸瓩噺討鵑任い燭里如△修辰舛粘靴譴討靴泙辰拭
だから家に帰ってからもそう呼び続けていたのだが、Aはどうやら不満のようだ。
だからと言ってソレを面と向かって指摘されると、真名部としては気恥しさがある。
ただでさえ真名部は彼女の事を意識していて、自分の名前を呼ばれる度に胸が高鳴ると言うのに、改めて彼女の名前を呼ぶのは単純に照れくさかった。
「…………その、アナタは名前で呼ばれたいんですか?」
彼女の反応から答えは分かりきっているのに
真名部は彼女にそう尋ねる。
すると案の定Aは「うん!」と即答で頷いた。
「だってママは呼んでくれなかったから!
ママがAってお名前を付けたのに、ママは呼んでくれなかったから!
それにまなべにお名前呼ばれると、ふわふわ〜ってなるから!いっぱい呼んでほしいの!」
「(ふわふわ〜…?)」
またよく分からない擬音で表現するが
とにかく彼女は名前で呼ばれたがっていた。
真名部は少し考えてから、わざとらしく「ゴホン」と咳き込む。
そうして彼女に向き直り、姿勢を正して彼女と目を合わせると、真名部はそっと口を開いた。
「………………A、さん」
「…!」
「…………で、いいですか?」
「…うん!!」
彼女の名前を呼ぶ時、声が小さめになってしまったが
それでもAは嬉しそうな笑顔を浮かべて、先程よりも大きく頷いた。
心做しか頬が染まっているようにも見え、真名部まで顔が赤くなる。
そこまで喜ばれるものだとは思わず、気恥しさを感じつつもこれからは彼女の名前を積極的に呼んでいこうと思った。
「ねぇねぇ!もっかい!もっかい呼んで!」
「え、ええっ?…………Aさん」
「もっかい!」
「……A、さん?」
「うん!Aだよ!もっかいもっかい!」
「ち、ちょっと…少しずつ近付いて来ないで下さい…!」
「もっかーい!呼んで呼んで!」
「ああ、ちょっと!まだ食事中…!
………もう」
名前を呼ばれてあんまりにも嬉しいのか、何度も何度も呼ぶようせがむA。
しかもジリジリと真名部と距離を詰め
最終的にはいつも通り飛びついて来たので、真名部は苦笑いを浮かべつつも、そんな彼女を受け止めて、頭を撫でてやった。
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*IJu*(プロフ) - あずさん» はじめまして!コメントありがとうございます!一気見するぐらい夢中になって頂けて嬉しいです(´˘`*)お褒めの言葉もありがとうございます、恐縮です…!これからも更新頑張りますー! (2021年2月8日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - はじめまして…!今日このシリーズを見つけて、一気見してしまいました…!!!真名部が少しずつ追い詰められていく様子が細かく描写されていて凄く読み応えがありました…!!本当にすごいです!!これからも応援しております…!! (2021年2月7日 17時) (レス) id: 9c7942e2bb (このIDを非表示/違反報告)
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